中堅・中小企業の経営支援を行う事業投資会社のセレンディップ・ホールディングスは2025年5月13日、子会社のセレンディップSPC2号株式会社を通じて株式会社サーテックカリヤの株式を取得し、子会社化することを取締役会で決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | セレンディップ・ホールディングス株式会社(子会社のSPCを通じて取得)(7318・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社サーテックカリヤ(めっき加工(国内2社・海外8社の計10社で構成)) |
| 所在地 | 愛知県刈谷市 |
| 手法 | 株式譲渡(買収目的会社(SPC)を通じて株式を取得し子会社化) |
| 対価 | 非開示(開示資料に記載なし) |
| 日程 | 取締役会決議日 2025年5月13日/株式譲渡実行日 2025年7月1日(予定。みなし取得日は2025年9月末を予定) |
開示資料によれば、サーテックカリヤは国内2社および海外8社の計10社で構成され、連結売上高216億円、連結営業利益11億円、連結経常利益10億円、総資産249億円、純資産134億円で、買い手の設立後で最大のM&Aとされています。なお同社は非上場で連結決算を行っていないため、2024年12月期の決算数値から主要な内部取引を消去した簡易的な参考値であると注記されています(出典:セレンディップ・ホールディングス株式会社 2025年5月13日公表資料)。
セレンディップ・ホールディングスは、ものづくり企業を中心にプロ経営者を派遣するハンズオン型の経営支援を行っており、中期経営計画において事業承継M&A・海外進出・脱炭素化とEV化・生産性向上を成長戦略に掲げていると説明しています。
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手が直接ではなく、買収のために設立した会社(SPC)を通じて取得する形です。資金の調達方法や、対象会社を独立して扱う都合から、この形がとられることがあります。
対象会社が国内外に複数の会社を持つグループである点も特徴です。売り手側に子会社があれば、それも一緒に動きます。グループ全体の資本関係を整理しておくことが、交渉の前提になります。
開示資料は、対象会社が非上場で連結決算を行っていないため、数値は簡易的な参考値だと注記しています。非上場企業では、そもそも連結の数字が作られていないことがあります。複数の会社を持つ場合、実態をどう示すかは早めに考えておく点です。