アンビスホールディングスは2026年9月28日、子会社の設立および当該子会社における吸収分割、当該子会社の株式譲渡について公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社NSSK-Altair1(東京都港区愛宕。投資事業。介護・ホスピス・ヘルスケア領域の経験と実績を有するNSSKの関係会社) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | アンビスホールディングス株式会社(7071・東証プライム) |
| 譲渡対象 | 西日本エリアを中心とする47施設に係る事業(新設した子会社2社へ吸収分割で承継させたうえで、その株式を譲渡)(医療依存度の高い方を受け入れる在宅施設「医心館」の運営) |
| 所在地 | 西日本 |
| 手法 | 子会社の設立、当該子会社における吸収分割、および当該子会社の株式譲渡。事業を新会社へ移したうえで、その株式を譲渡する形 |
| 対価 | 譲渡価額は2社合計で17,400百万円を予定 |
| 日程 | 2026年9月28日 取締役会決議・吸収分割契約締結・株主総会基準日公告/2026年10月13日 株主総会基準日(予定)/2026年10月29日 株主総会決議(吸収分割2・予定)/2026年11月13日 株主総会決議(吸収分割1・予定)/2026年11月1日 吸収分割2の効力発生日(予定)/2026年11月16日 吸収分割1および株式譲渡の効力発生日(予定) |
開示資料によれば、同社グループは末期がん患者、人工呼吸器を使用する患者、重度の神経変性疾患を患う患者など医療依存度が高い方を積極的に受け入れる在宅施設「医心館」を全国に展開し、地域の医療機関等と連携しながら終末期の看護・介護ケアの受け皿を提供してきました。
これまで首都圏・東日本エリアに加え西日本を含む新たな地域への出店も進めてきましたが、今般、地域ごとの入居者ニーズや受入れ状況を踏まえ、強みを持つ医療重症度の高い方、終末度の高い方を受け入れる医心館の運営に一層注力し、その強みをより発揮できる首都圏・東日本エリアへ経営資源を重点的に配分することとしたとされています。
西日本エリアを中心とする47施設に係る事業については、介護・ホスピス・ヘルスケア領域において経験と実績を有するNSSKの知見や事業基盤を活用することがさらなる成長に資すると考え、株式会社NSSK-Altair1へ譲渡するとしています。譲渡価額は2社合計で17,400百万円を予定しています(出典:アンビスホールディングス株式会社 2026年9月28日公表資料)
株式譲渡により、承継会社は2027年9月期第1四半期より連結の範囲から除外となる予定で、これに伴い対象事業に係る売上高及び利益は譲渡の実行後、連結業績に含まれないこととなります(出典:アンビスホールディングス株式会社 2026年9月28日公表資料)
中小企業の経営者は、どう読むか
施設を一つずつ売るのではなく、四十七施設をまとめて新しい会社に移し、その会社の株を売っています。
この形なら、施設ごとに契約や許認可を移す手間が省けます。会社分割で事業をまとめて移し、株を一回渡すだけで済みます。
手放す理由は、採算ではなく地域です。強みが出る地域に資源を集めるために、それ以外を手放す。
中小企業でも、複数の拠点を持つ会社が一部の地域だけを譲ることがあります。残す拠点と渡す拠点を会社の単位で分ける形です。
買い手はその領域に実績のある投資会社です。施設を買う相手は、同業か、その業種に投資している会社。業種を絞って買う相手は、事情を分かっています。