NECキャピタルソリューション株式会社は2026年10月19日、投資案件への対応を目的として、自社が出資する特別目的会社に追加出資を行うことを決定したと公表しました。当該出資に伴い、この特別目的会社が特定子会社に該当する見込みとなります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | NECキャピタルソリューション株式会社(8793・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 自社が出資する特別目的会社への追加出資であり、譲渡の相手方はいない |
| 譲渡対象 | 企業投資パートナーズ1号投資事業有限責任組合(投資有価証券の取得および保有。投資案件の取得および保有を目的として設立された特別目的会社であると記載されている) |
| 所在地 | 東京都港区港南 |
| 手法 | 特定子会社の異動。買い手は投資案件への対応を目的として、自社が出資する特別目的会社に追加出資を行うことを決定した。当該出資に伴い、特別目的会社の出資金の額が買い手の資本金の額の100分の10以上に相当することとなるため、特定子会社に該当する見込みとなった。出資比率は買い手が99.5%、無限責任組合員である株式会社OHANAPANAが0.5%で、買い手が直接または間接に100%出資する予定。OHANAPANAは2021年9月に買い手の100%出資子会社として設立されている。買い手の取締役が当該特別目的会社の代表を兼任していると記載されている |
| 対価 | 本開示に追加出資の金額の記載は無い。特別目的会社の受入出資総額は3,000百万円と記載されている |
| 日程 | 2026年10月19日 追加出資の決定/2026年11月上旬 特定子会社の異動(予定) |
特別目的会社は企業投資パートナーズ1号投資事業有限責任組合で、2026年6月5日の設立、受入出資総額は3,000百万円です。所在地は東京都港区港南二丁目15番3号で、事業内容は投資有価証券の取得および保有です(出典:NECキャピタルソリューション株式会社 2026年10月19日公表資料)
出資比率は買い手が99.5%、無限責任組合員である株式会社OHANAPANAが0.5%で、買い手が直接または間接に100%出資する予定です。OHANAPANAは2021年9月に買い手の100%出資子会社として設立されています(出典:NECキャピタルソリューション株式会社 2026年10月19日公表資料)
特定子会社に該当する理由は、当該出資により特別目的会社の出資金の額が買い手の資本金の額の100分の10以上に相当することとなるためです。異動は2026年11月上旬の予定で、開示資料は2027年3月期通期の連結業績に与える影響は軽微であると記載しています。
出典: NECキャピタルソリューション株式会社「特定子会社の異動に関するお知らせ」(2026年10月19日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
会社を買うための入れ物を、あらかじめ用意しておくという話です。投資案件の取得と保有だけを目的に組合を作り、そこに親会社が資金を入れる。買う対象はまだ開示されていません。
譲る側から見ると、こういう相手が買い手として現れることがあります。契約書に並ぶのは設立まもない組合で、事業の実績はありません。心細く感じるかもしれませんが、資金を出しているのが誰かを見れば、実体は分かります。
確かめるべきは三つです。出資しているのは誰か。資金はいつまでに用意されるのか。買ったあとに事業を見るのは誰か。入れ物そのものには人も設備もないので、これらは入れ物の外にあります。
特定子会社という言葉は、親会社の資本金に対して一定の大きさになった子会社を指します。大きくなったから、株主に知らせる義務が生まれた。そういう報告だと読めば足ります。