株式会社アートネイチャーは2026年10月15日の取締役会で、連結子会社であるARTNATURE PHILIPPINES INC.の株式の全部をPEARLCOIN(HONG KONG)LIMITEDへ譲渡することを決議したと公表しました。本株式譲渡により対象会社は連結子会社から除外されます
開示された事実
| 譲受(買い手) | PEARLCOIN(HONG KONG)LIMITED(ウィッグ(かつら)の卸売。2000年12月27日設立、資本金10,000香港ドル(0.2百万円)、純資産86百万香港ドル(1,724百万円)、総資産133百万香港ドル(2,666百万円)。大株主はPEARLCOIN HOLDINGS LIMITEDが100%) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社アートネイチャー(証券コード7823・東証スタンダード)。対象会社の発行済株式900,000株すべてを保有し、社員4名が対象会社の取締役に就任している。対象会社からのかつら及び関連製品の仕入れ額は667百万円(2025年12月期) |
| 譲渡対象 | ARTNATURE PHILIPPINES INC.(かつらの製造。1994年11月17日設立、資本金90,000千フィリピンペソ、発行済株式数900,000株。2025年12月期(単体)の売上高667百万円、営業損失62百万円、経常損失46百万円、当期純損失42百万円、純資産265百万円、総資産388百万円) |
| 所在地 | フィリピン共和国ラグーナ州サンペドロ |
| 手法 | 売り手が保有する対象会社の株式の全部を、相手方へ譲渡する株式取得。本株式譲渡により対象会社は売り手の連結子会社から除外される。開示資料は、自社工場のフィリピン一国集中生産によるリスクの分散化と今後の業容拡大に伴う生産能力の増強を主たる目的として2024年1月にARTNATURE BANGLADESH LTD.を設立し2025年12月より工場を稼働開始したこと、それに伴い生産体制の抜本的な見直しを行った結果、対象会社の事業を譲渡することにしたと記載している。譲渡後も当面の間は対象会社との取引を継続する予定で、バングラデシュの生産体制の拡充に合わせて取引を段階的に縮小させていく方針 |
| 対価 | 譲渡価額は46百万フィリピンペソ(117百万円。1フィリピンペソあたり2.52円で換算)。譲渡株式数は900,000株で、異動前の所有株式数900,000株(議決権所有割合100.0%)から、異動後は0株(同0%)となる |
| 日程 | 取締役会決議日は2026年10月15日、譲渡契約締結日は2026年11月30日(予定)、株式譲渡実行日は2026年12月1日(予定) |
譲渡価額は46百万フィリピンペソ(117百万円)です。譲渡株式数は900,000株で、異動前の議決権所有割合100.0%から、異動後は0%となります(出典:株式会社アートネイチャー 2026年10月15日公表資料)
対象会社はフィリピン共和国ラグーナ州サンペドロでかつらの製造を営み、1994年11月17日設立です。2025年12月期の売上高は667百万円、営業損失62百万円、当期純損失42百万円、純資産265百万円です(出典:株式会社アートネイチャー 2026年10月15日公表資料)
開示資料は、自社工場のフィリピン一国集中生産によるリスクの分散化と、今後の業容拡大に伴う生産能力の増強を主たる目的として2024年1月にバングラデシュの会社を設立し、2025年12月より工場を稼働開始したこと、それに伴い生産体制の抜本的な見直しを行った結果、対象会社の事業を譲渡することにしたと記載しています
譲渡先は香港でウィッグ(かつら)の卸売を営み、2000年12月27日設立、純資産86百万香港ドル(1,724百万円)です。売り手との間にかつら及び関連製品の売買その他の取引関係があります(出典:株式会社アートネイチャー 2026年10月15日公表資料)
売り手は対象会社から2025年12月期に667百万円のかつら及び関連製品を仕入れています。開示資料は、譲渡後も当面の間は対象会社との取引を継続する予定で、バングラデシュの生産体制の拡充に合わせて取引を段階的に縮小させていく方針と記載しています(出典:株式会社アートネイチャー 2026年10月15日公表資料)
取締役会決議日は2026年10月15日、譲渡契約の締結日は2026年11月30日の予定、株式譲渡実行日は2026年12月1日の予定です。
出典: 株式会社アートネイチャー「子会社の異動を伴う株式の譲渡に関するお知らせ」(2026年10月15日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
自社の工場を手放す取引です。しかも、売ったあとも当面は同じ相手から仕入れ続けると書いてあります。生産を委託する先に替わる、という形です。工場を持つ会社が身軽になる道筋として、分かりやすい例です。
注目したいのは、取引を段階的に縮小する方針まで書いてある点です。買う側は、当面の売上が約束される代わりに、いずれ減ることも知って買っています。渡す側から見れば、売ったあとの取引をどこまで続けるかが、値段と同じくらい大事な条件になります。
対象の会社は直近の決算で損失が出ています。それでも売れています。買い手が同じ業界の卸で、作る側を自分で持ちたいという事情があるからです。赤字でも、相手の事情に合えば引き受け手は見つかります。
代わりの工場を先に立ち上げてから、古い方を手放しています。順番が逆だと、売ったあとに作れなくなります。事業の一部を譲渡するときは、譲渡後に自社の供給が続くかを先に確かめておく必要があります。