株式会社レントラックスは2026年10月16日の取締役会で、連結子会社である阿迪納(上海)市場営銷策劃有限公司(アテナ上海)について、保有する全持分を林帆国际物流(上海)有限公司へ譲渡することを決議したと公表しました
開示された事実
| 譲受(買い手) | 林帆国际物流(上海)有限公司 |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社レントラックス(証券コード6045・東証グロース)。対象会社の持分を100%保有し、役職員が対象会社の董事長、総経理および監査役を兼任している |
| 譲渡対象 | 阿迪納(上海)市場営銷策劃有限公司(アテナ上海)(中国・上海を中心としたBtoB、EC向け倉庫事業、越境EC支援事業。2005年6月29日設立、資本金65万米ドル(約1億225万円)。2025年12月期の売上高7,255,162.76元(170,133千円)、営業損失791,426.14元(18,559千円)、純資産は281,232.51元の債務超過(6,595千円)) |
| 所在地 | 中国・上海市長寧区延安西路1590号増澤大楼10N |
| 手法 | 売り手が保有する対象会社の全持分(100%)を、相手方(運輸・倉庫・物流関連事業。2011年12月21日設立・資本金1120万元)へ譲渡する持分譲渡。譲渡に先立ち、売り手が対象会社に対して有する貸付金についてデット・エクイティ・スワップ(DES)を実施し、当該貸付金を資本へ振り替えた上で全持分を譲渡する予定。実行に伴い対象会社は売り手の連結子会社から除外される予定。開示資料は、インターネットマーケティング事業とリユース事業を成長の両輪と位置付け、事業ポートフォリオの構築および経営資源の最適配分を進める一環であると記載している |
| 対価 | 譲渡価額は40万元(約938万円)。譲渡持分比率は100%で、異動前の持分比率100%から異動後は0%となる。開示資料は、譲渡価額は対象会社の財政状態、収益状況、将来の事業見通し等を総合的に勘案し、譲受先との協議・交渉の結果決定したものと記載している。譲渡に先立つデット・エクイティ・スワップの対象となる貸付金は262万元(約6,144万円)。円換算額は2026年9月30日時点の為替相場(1人民元=23.45円、1米ドル=157.33円)により算出している |
| 日程 | 取締役会決議日は2026年10月16日、持分譲渡契約締結日は2026年10月20日、持分譲渡実行日は2026年11月中(予定) |
譲渡価額は40万元(約938万円)です。譲渡持分比率は100%で、異動前の持分比率100%から異動後は0%となります。開示資料は、譲渡価額は対象会社の財政状態、収益状況、将来の事業見通し等を総合的に勘案し、協議・交渉の結果決定したと記載しています(出典:株式会社レントラックス 2026年10月16日公表資料)
譲渡に先立ち、売り手が対象会社に対して有する貸付金262万元(約6,144万円)についてデット・エクイティ・スワップを実施し、貸付金を資本へ振り替えた上で全持分を譲渡する予定です(出典:株式会社レントラックス 2026年10月16日公表資料)
対象会社は中国・上海を中心としたBtoB、EC向け倉庫事業と越境EC支援事業を営み、2005年6月29日設立、資本金65万米ドル(約1億225万円)です。2025年12月期の売上高は7,255,162.76元(170,133千円)、営業損失791,426.14元(18,559千円)で、純資産は281,232.51元の債務超過(6,595千円)です(出典:株式会社レントラックス 2026年10月16日公表資料)
譲受先は中国(上海)自由贸易试验区に所在し、運輸・倉庫・物流関連事業を営んでいます。2011年12月21日設立、資本金1120万元で、売り手との資本関係・人的関係・取引関係に特記すべき事項はありません
開示資料は、インターネットマーケティング事業とリユース事業を成長の両輪と位置付け、事業ポートフォリオの構築と経営資源の最適配分を進める一環であると記載しています。円換算額は2026年9月30日時点の為替相場により算出しています
取締役会決議日は2026年10月16日、持分譲渡契約の締結日は2026年10月20日、持分譲渡実行日は2026年11月中の予定です。
出典: 株式会社レントラックス「連結子会社(アテナ上海)の異動(持分譲渡)に関するお知らせ」(2026年10月16日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
債務超過の子会社を手放す取引です。値段は付いていますが、額は小さく、持分をゼロにすることが主眼だと読めます。売れないと思われがちな会社でも、引き受ける相手がいれば譲渡は成立するということです。
注目したいのは、譲る前に貸付金を資本に振り替えている点です。親会社が貸していたお金を株式に替えてから渡しています。こうすると、渡したあとに貸金の回収だけが残る形を避けられます。中小企業でも、社長個人からの貸付が残ったまま株を譲る話はよくあり、同じ整理が必要になります。
買い手は同じ上海で物流を営む会社です。倉庫の事業は場所と免許と人に結びついているので、同じ土地で同業の相手に渡すのが自然な形になります。遠くの相手より、隣の相手のほうが高く評価することもあります。
手放す理由として、本業と決めた二つの事業に資源を寄せると書いてあります。やめることを決めるのも経営の選択です。残す事業と手放す事業を先に決めておくと、相手を探す段になって迷いません。