オムロンは2026年10月13日、2026年10月10日(日本時間)に米国のInterlogic, Inc.と、同社が設立する米国子会社との合併(逆三角合併)により、Interlogic, Inc.およびOnLogic, Inc.を含む同社グループを買収することについて合意したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | オムロン株式会社(6645・東証プライム市場) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 創業者2名(持株比率合計91.94%・議決権比率99.11%)および役職員株主167名(持株比率合計8.06%・議決権比率合計0.89%)。個人名は本記事では再掲しない |
| 譲渡対象 | Interlogic, Inc.(持株会社)および OnLogic, Inc.(事業の中核会社)(産業用コンピュータの設計開発・製造・販売) |
| 所在地 | 米国バーモント州(サウスバーリントン) |
| 手法 | オムロンが米国デラウェア州に設立するSPCをInterlogic, Inc.に吸収させ、同社を存続会社とする逆三角合併。これによりInterlogic, Inc.はオムロンの直接の完全子会社となり、OnLogic, Inc.を含むその子会社は孫会社となる。開示は、Interlogic, Inc.に創業家のほか役職員株主167名が存在するため、多数の株主から個別に株式譲渡を受ける方式ではなく全株式を一括して取得できる逆三角合併を採用したと記載している |
| 対価 | 675百万米ドル(企業価値ベース、1ドル155円換算で約1,046億円)。対価は現金で、主として手元資金を充当する |
| 日程 | 2026年10月10日(日本時間) 買収について合意 / 2026年10月13日 公表 |
取得価額は675百万米ドル(企業価値ベース、1ドル155円換算で約1,046億円)で、対価の支払い方法は現金とし、主として手元資金を充当します。取得後の持分比率は100%で連結子会社となります(出典:オムロン株式会社 2026年10月13日公表資料)
売主は創業者2名と役職員株主167名です。開示は、Interlogic, Inc.の大株主および持株比率を創業者2名が91.94%(議決権比率99.11%)、役職員株主167名が合計8.06%(議決権比率合計0.89%)と記載しています(2026年10月9日現在)(出典:オムロン株式会社 2026年10月13日公表資料)
対象グループの連結業績(米国会計基準)は、売上高が129.6百万米ドル、122.3百万米ドル、154.2百万米ドル、EBITDAが15.9百万米ドル、11.6百万米ドル、22.6百万米ドル、純資産が56.7百万米ドル、56.1百万米ドル、70.1百万米ドルと3期分が記載されています。OnLogic, Inc.は2003年設立で、従業員数301名・7拠点(うち製造拠点2)です(2026年3月24日現在)。
開示は、買収後もOnLogic, Inc.をグループ内で独立した事業として運営し、同社の強みである顧客への直接販売モデルと「OnLogic」ブランドを維持すること、現経営陣が引き続き事業運営を担う予定であることを記載しています。
出典: オムロン株式会社「産業用PCの開発・製造・販売を手掛ける米国OnLogic社及びその親会社(Interlogic, Inc.)の買収合意に関するお知らせ」(2026年10月13日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
株主が多い会社を丸ごと買うときに、合併という形を選ぶことがあります。
一人ずつ株を買い集めると、一人でも反対すれば全部を取れません。
合併なら決議で足りるので、株主の数が多い会社でも一括で取得できます。
中小企業でも、相続で株主が増えた会社では同じ問題が起きます。
株主が何人いるかは、手法を選ぶ前に数えておきたいところです。