三菱マテリアルは2026年10月7日、100%出資する新設会社を設立し、同社および完全子会社である株式会社MOLDINOがそれぞれ営む国内の切削工具販売事業を新設会社に吸収分割の方法により承継させることを決議したと公表しました。吸収分割の効力発生日および新設会社の事業開始日はいずれも2027年4月1日(予定)です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ツールズ準備会社(三菱マテリアル株式会社が100%出資して設立する新設会社。2027年4月1日付で「三菱マテリアルツールズ株式会社」に商号変更予定)(5711・東証プライム市場) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 三菱マテリアル株式会社および株式会社MOLDINO(東京都墨田区両国四丁目31番11号・特殊鋼・超硬合金等によるチップ、切削工具、耐摩製品、都市開発工具等各種機械器具の製造販売・資本金1,455百万円・設立1933年9月23日・買い手が100%保有) |
| 譲渡対象 | 三菱マテリアル株式会社および株式会社MOLDINOの国内向け切削工具販売事業(国内における切削工具その他の超硬・ハイス製品の販売事業) |
| 所在地 | 日本国内(新設会社の所在地は埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目600番地) |
| 手法 | 会社分割(簡易吸収分割)。買い手が100%出資する新設会社を設立したうえで、買い手および完全子会社がそれぞれ営む国内の切削工具販売事業を、新設会社を吸収分割承継会社とする吸収分割により承継させる。完全子会社を承継会社とする簡易吸収分割に該当するため、開示事項及び内容を一部省略して開示されており、会社法第784条第2項の規定に基づき株主総会は開催されない。無対価の吸収分割であり、買い手に対する株式その他の金銭等の交付はない。債務の承継は免責的債務引受の方法による予定 |
| 対価 | 無対価の吸収分割のため対価の交付はない。分割する事業部門の2026年3月期の売上高は147,270百万円、営業利益は14,299百万円、経常利益は15,148百万円。分割する資産は流動資産1,159百万円、固定資産25百万円の合計1,184百万円、負債は固定負債579百万円の合計579百万円(2026年3月31日現在) |
| 日程 | 2026年10月7日 取締役会決議日/2026年10月下旬(予定) 新設会社設立日/2026年10月下旬(予定) 吸収分割契約締結日/2027年4月1日(予定) 吸収分割効力発生日および新設会社の事業開始日 |
本吸収分割は完全子会社を承継会社とする簡易吸収分割に該当するため、開示事項及び内容を一部省略して開示されており、会社法第784条第2項の規定に基づき吸収分割契約の承認に係る株主総会は開催されません。無対価の吸収分割であり、買い手に対する株式その他の金銭等の交付はないと記載されています。
分割する事業部門の2026年3月期の売上高は147,270百万円、営業利益は14,299百万円、経常利益は15,148百万円です。分割する資産は流動資産1,159百万円、固定資産25百万円の合計1,184百万円、負債は固定負債579百万円の合計579百万円(2026年3月31日現在)と記載されています(出典:三菱マテリアル株式会社 2026年10月7日公表資料)
新設会社は名称が株式会社ツールズ準備会社、所在地が埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目600番地、事業内容が超硬・ハイス工具製品の販売等、資本金が1百万円、設立が2026年10月(予定)、発行済株式数が10株(予定)で、買い手が100%を保有します。2027年4月1日までに増資を行い資本金を100百万円とする予定とされ、同日付で「三菱マテリアルツールズ株式会社」に商号変更する予定です(出典:三菱マテリアル株式会社 2026年10月7日公表資料)
開示資料は、買い手が株式会社MOLDINOを2020年に完全子会社化して以降、国内販売については両社がそれぞれの販売組織を通じて事業を展開してきたこと、国内市場の環境変化に柔軟に対応するための迅速な意思決定体制を構築するとともに営業競争力の強化及び顧客提案力の向上を図るため本統合を実施することを記載しています。
開示資料は、本統合が買い手および完全子会社を当事者とする組織再編であるため連結業績に与える影響は軽微であることを記載しています。
出典: 三菱マテリアル株式会社「子会社の新設及び会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」(2026年10月07日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
会社を買う話ではなく、グループの中を組み替える話です。
六年前に買った会社と、自社の販売部門が別々に動いていました。
それを一つの新しい会社にまとめます。
買ったあとに残る課題が、ここに表れています。
二つの営業組織が並ぶと、顧客も社内も迷います。
中小企業を買った側も、同じことで悩みます。
いつ、どこまで一つにするかを決めておくことです。
渡す側も、統合の予定を聞いておくと先が読めます。
買ったあとに組み替える、という場面です。