共和レザーは2025年5月9日、東宝繊維株式会社の株式取得(子会社化)に向けた基本合意書の締結を決議したと公表しました。契約締結日および実行日はいずれも現在協議中とされています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 共和レザー株式会社(3553・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主 |
| 譲渡対象 | 東宝繊維株式会社(車輛内装用資材、一般資材の製造および販売) |
| 所在地 | 千葉県匝瑳市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化)に向けた基本合意書の締結。決定ではなく、協議の開始です |
| 対価 | 取得価額については、両者間の交渉過程において適切なデューデリジェンスを実施し算定するとされ、金額は記載されていない |
| 日程 | 契約締結日 現在協議中/実行日 現在協議中 |
取得予定の株式数は180,000株で、取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%となる予定です。取得価額については、両者間の交渉過程において適切なデューデリジェンスを実施し算定するとされ、金額は記載されていません(出典:共和レザー株式会社 2025年5月9日公表資料)
対象会社は所在地が千葉県匝瑳市今泉7984番地、事業内容が車輛内装用資材、一般資材の製造および販売、資本金が90,000千円、設立が1957年6月1日です。経営成績は、売上高が990,907千円、904,000千円、735,582千円、営業利益が3,114千円、2,368千円、▲11,709千円、純資産が491,774千円、483,566千円、479,707千円と3期分が記載されています。
開示資料は、生地が買い手の主要な原材料のひとつであり、その品質と技術が買い手の製品開発と市場競争力に直結していること、対象会社が多様な生地の開発を手掛けており当該技術を内製化することにより開発スピードの向上やさらなる原価改善が可能となることを記載しています。
開示資料は、対象会社との協業が2024年5月に公表した「長期ビジョン及び中期経営計画」の実現につながると判断し、株式取得に向けた基本合意書締結を決議したことを記載しています。
出典: 共和レザー株式会社「株式取得(子会社化)に向けた基本合意書締結のお知らせ」(2025年05月09日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
買う相手は、自社の原材料の仕入先です。
売上は三期で九億九千万円から七億三千万円へ落ちています。
直近は営業赤字で、純資産は四億八千万円です。
それでも買う理由が、原材料の内製化と書かれています。
自社が買っているものを作っている会社は、買い手の候補です。
中小企業でも、取引先が買い手になることはよくあります。
相手は自社の中身を既に知っているので、話が早く進みます。
一方で、値段の交渉では弱い立場になりやすい面もあります。
取引の依存度が高いほど、ほかの相手を探しにくくなります。