森六ホールディングスは2026年10月23日開催の取締役会において、連結子会社(孫会社)である広州森六塑件有限公司の持分全部を衆智達国際集団有限公司へ譲渡することを決議し、同日付で持分譲渡契約を締結したと公表しました。異動前の所有持分は100%(間接所有・議決権保有割合100%)、譲渡持分は100%、異動後の所有持分は0%と記載されています(出典:森六ホールディングス株式会社 2026年10月23日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 衆智達国際集団有限公司 |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 森六テクノロジー・オーバーシーズ・ホールディングス株式会社(森六ホールディングス株式会社の子会社) |
| 譲渡対象 | 広州森六塑件有限公司(自動車部品製造) |
| 所在地 | 中華人民共和国 広東省広州市広州経済技術開発区永和経済区田園東路13号 |
| 手法 | 持分譲渡。異動前の所有持分は100%(間接所有・議決権保有割合100%)、譲渡持分は100%(間接所有・議決権保有割合100%)、異動後の所有持分は0%と記載されている。譲渡先は香港に所在する衆智達国際集団有限公司で、投資及び投資先企業の経営管理を目的とする持株会社とされている |
| 対価 | 譲渡価額については、譲渡契約における守秘義務により開示を控えると記載されている |
| 日程 | 2026年10月23日 取締役会決議日/2026年10月23日 持分譲渡契約締結日/2026年12月中旬(予定) 持分譲渡日 |
譲渡価額については、譲渡契約における守秘義務により開示を控えると記載されています
対象会社である広州森六塑件有限公司は中華人民共和国広東省広州市に所在し、自動車部品製造を事業内容としています。資本金は800万米ドル、設立は2001年11月で、森六テクノロジー・オーバーシーズ・ホールディングス株式会社が持分の100%を保有していると記載されています。同社の売上高は2023年12月期405,890千元(8,048百万円)、2024年12月期277,891千元(5,844百万円)、2025年12月期234,052千元(4,870百万円)とされています(出典:森六ホールディングス株式会社 2026年10月23日公表資料)
譲渡先である衆智達国際集団有限公司は香港に所在し、投資及び投資先企業の経営管理を目的とする持株会社とされています。資本金は30,667万香港ドル、設立は2011年6月で、上場会社との間に記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はないと記載されています
開示資料は譲渡の理由について、近年の中国自動車市場においては電動化の進展や消費者ニーズの多様化、現地自動車メーカーの台頭による競争環境の激化などにより事業環境が大きく変化していると記載しています。このような状況のもと、森六グループは生産体制の効率化や固定費の適正化など収益改善に努めてきたが、中国拠点の最適化および経営資源の選択と集中を進めることがグループのさらなる企業価値の向上に資すると判断し、本持分譲渡を決定したとされています。
日程は2026年10月23日が取締役会決議日および持分譲渡契約締結日、2026年12月中旬が持分譲渡日(予定)とされています。本持分譲渡が2027年3月期の連結業績に与える影響については現在精査中であり、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに知らせると記載されています。
出典: 森六ホールディングス株式会社「連結子会社(孫会社)の異動(持分の譲渡)に関するお知らせ」(2026年10月23日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
海外の子会社を、現地に近い買い手へ渡した事例です。
買い手は投資と経営管理を目的とする持株会社です。
開示には、売上が三期続けて下がっていることが書かれています。
下がっている事業でも、譲り先は見つかっています。
価額は守秘義務により開示されていません。
相手との約束で出せない数字があるのは、珍しいことではありません。
中小企業の譲渡でも、売上が落ちている局面での相談は多くあります。
落ちている理由が外の環境にあるのか、中にあるのかで、相手の見方は変わります。
どちらなのかを説明できる資料を、早い段階で揃えておくと話が進みます。