アジアパイルホールディングスは2025年5月14日、ミャンマーの事業子会社であるVJP Co., Ltd.の全株式をMVP社(Myanmar V-Pile Co., Ltd.)へ譲渡することを決議したと公表しました。ティラワSEZ管理委員会による株式移動認可予定日および株式譲渡実行日は、いずれも未定とされています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | Myanmar V-Pile Co., Ltd. |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | アジアパイルホールディングス株式会社(東証プライム・証券コード5288) |
| 譲渡対象 | VJP Co., Ltd.(コンクリートパイル製造・販売) |
| 所在地 | ミャンマー連邦共和国ティラワ経済特区工業団地内 |
| 手法 | 特定子会社の異動(株式譲渡)。売り手が保有するVJP社の全株式を、同社の他の株主であるMVP社(Myanmar V-Pile Co., Ltd.)へ譲渡する。ティラワSEZ管理委員会の正式な承認を前提とした譲渡契約を締結することを決議した |
| 対価 | 売却価額は相手方の意向を踏まえ非開示とされている |
| 日程 | ティラワSEZ管理委員会による株式移動認可予定日 未定/株式譲渡実行日 未定(上記認可取得次第) |
対象会社は所在地がミャンマー連邦共和国ティラワ経済特区工業団地内、事業内容がコンクリートパイル製造・販売、資本金が18,123百万ミャンマーチャット(MMK)、設立年が2015年5月で、大株主及び持株比率は売り手が60%、MVP社が40%です。純資産は47億MMK、42億MMK、35億MMK、総資産は50億MMK、45億MMK、38億MMKと3期分が記載されています(出典:アジアパイルホールディングス株式会社 2025年5月14日公表資料)
売却価額については、相手方の意向を踏まえ非開示とされています。
開示資料は、VJP社について2021年2月に発生したミャンマー国軍によるクーデターに伴う混乱により事業活動の実質停止状態が長期化していたこと、MVP社および現地当局・ティラワSEZ管理委員会と協議を続けてきたこと、今般同管理委員会より株式譲渡にかかる申請の提出を認める回答が得られたことを記載しています。
譲渡先のMVP社は所在地がミャンマー連邦共和国ヤンゴン市、事業内容がコンクリートパイル製造・施工、建築全般、設立年が1996年で、売り手との資本関係および人的関係に該当はないと記載されています。
出典: アジアパイルホールディングス株式会社「特定子会社の異動(予定)に関するお知らせ」(2025年05月14日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
渡す相手が、もともと同じ会社の株主だった取引です。
残りの持分を持っていた側が、全部を引き取る形です。
外にいる買い手を探す必要がありません。
中小企業でも、共同で出資している会社は同じ形になります。
相手が内部にいるので、秘密を保ちやすいという面があります。
一方で、相手が一者に限られるので値段の比べようがありません。
出資のときの契約に、先買権や価格の決め方が書かれていることがあります。
書かれていれば、そこが交渉の出発点になります。
持分を持ち合う会社は、出口の条項を先に読む場面です。