NFKホールディングスは2025年6月6日、株式会社キャストリコを株式交付子会社とする株式交付に係る事前開示書面を公表しました。効力発生日は2025年8月20日とされています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社NFKホールディングス(6494・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社キャストリコ((事前開示書面に事業内容の記載なし)) |
| 所在地 | — |
| 手法 | 株式交付(会社法上の制度。対価として買い手の株式を交付し、対象会社を子会社化する) |
| 対価 | 対価は金銭ではなく買い手の株式。対象会社の普通株式1株につき買い手の普通株式9.34株を割当て |
| 日程 | 株式交付計画書 2025年6月6日/譲渡しの申込期日 2025年8月4日/効力発生日 2025年8月20日 |
開示資料によれば、譲り受けるキャストリコ普通株式の数の下限は457,200株で、同社の発行済株式総数は2025年6月6日現在2,264,000株です。対価は金銭ではなく、キャストリコの普通株式1株につきNFKホールディングスの普通株式9.34株を割り当てる内容で、譲渡しの申込期日は2025年8月4日とされています(出典:株式会社NFKホールディングス 2025年6月6日公表資料)。
買い手の株式価値は市場株価法により算定され、2025年6月5日を基準日とする終値および直近1か月・3か月・6か月の終値の単純平均値をもとに83円〜92円と分析されています(出典:同上)。なお本書面は会社法に基づく事前開示であり、キャストリコの事業内容の記載はありません。
中小企業の経営者は、どう読むか
対価が現金ではなく買い手の株式である点が、この案件の特徴です。株式交付は会社法の制度で、買い手が自社株式を対価に他社を子会社化できます。現金を用意せずに買収でき、売り手は買い手の株主になります。
売り手から見ると、受け取るのが現金か株式かで、その後の立場がまったく変わります。株式を受け取れば、統合後の会社の値動きの影響を受け続けます。手元に現金が残る譲渡とは、引退の設計が変わります。
また、すべての株式を取得するとは限りません。この制度では譲り受ける株式数に下限を定める形をとります。少数株主が残る可能性があることは、条件を検討する段階で確認しておく点です。