島津製作所は2025年12月25日、Tescan Group a.s. の親会社である Glass HoldCo s.r.o. の全株式を取得し完全子会社化することを決定し、Tescan 社の実質的な株主であるカーライルとの間で最終合意に至ったと公表しました。株式譲渡実行日は2026年前半を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社島津製作所(7701・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | CETP V Glass 2 S.A.S.(2, avenue Charles de Gaulle, 4th floor, L-1653 Luxembourg・子会社の株式保有・資本金19,688,165.40米ドル・純資産93,385,475.16米ドル・設立2022年10月20日。持株比率100%) |
| 譲渡対象 | Glass HoldCo s.r.o.(Tescan Group a.s. の親会社)(管理業務及び組織運営や経済活動に関するサービスの提供(間接的に全株式を保有する Tescan Group a.s. は電子顕微鏡等の精密計測機器を取り扱う)) |
| 所在地 | Libušina třída 863/21, Kohoutovice, 623 00 Brno, Czech Republic |
| 手法 | 株式の取得(完全子会社化)。全株式を取得し、議決権所有割合は0%から100%となる |
| 対価 | 株式取得価額は約678百万米ドル(約1,058億円)。別途アドバイザリー費用等で約11.6百万米ドル(概算額、約18億円)を予定している。1米ドル=156円として換算したもので、開示資料は最終的な取得価額が株式譲渡契約書に定める価格調整によって変動する可能性があることを記載している |
| 日程 | 2025年12月25日 取締役会決議日/2025年12月25日 契約締結日/2026年前半(予定) 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0%)、異動後は全株式(議決権所有割合100%)です。株式取得価額は約678百万米ドル(約1,058億円)で、別途アドバイザリー費用等で約11.6百万米ドル(概算額、約18億円)を予定しています。開示資料は1米ドル=156円として換算していることと、最終的な取得価額が株式譲渡契約書に定める価格調整によって変動する可能性があることを記載しています(出典:株式会社島津製作所 2025年12月25日公表資料)
異動する子会社は名称が Glass HoldCo s.r.o.、所在地が Libušina třída 863/21, Kohoutovice, 623 00 Brno, Czech Republic、事業内容が管理業務及び組織運営や経済活動に関するサービスの提供、資本金が107,213チェココルナ、設立年月日が2020年1月13日で、大株主及び持株比率は CETP V Glass 2 S.A.S. が100%です。連結売上高は0チェココルナ、3,316百万チェココルナ、4,026百万チェココルナ、連結純資産は0チェココルナ、4,177百万チェココルナ、4,102百万チェココルナと3期分が記載されています(1チェココルナ=7.6円)(出典:株式会社島津製作所 2025年12月25日公表資料)
開示資料は、Tescan 社が電子顕微鏡のパイオニアの1社であり、その「表面観察分析」技術が買い手の「成分分析」「物性分析」等の技術と補完関係にあることを記載しています。
開示資料は、買い手が Tescan 社と2024年7月に業務提携契約を締結して以降ビジネスパートナーとしての関係を構築し、買い手の分析計測製品のラインアップに Tescan 社の製品を加える形で協業してきたことを記載しています。
出典: 株式会社島津製作所「Glass HoldCo s.r.o.の株式取得によるTescan社の完全子会社化に関するお知らせ」(2025年12月25日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
二年前から、まず業務提携で付き合っています。
製品を並べて売る協業から始めた形です。
そのうえで、買うという判断に至っています。
中小企業の譲渡でも、この順番はよくあります。
取引先や提携先が、そのまま買い手になる形です。
互いの中身を知っているので、話が早く進みます。
一方で、断ったあとの関係が気になります。
だから、秘密保持と進め方を先に決めておきます。
近い相手から考える、という場面です。