持田製薬は2026年3月30日、痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス錠」の製造販売承認の承継および資産の譲受を決議したと公表しました。本譲受実行日は2026年6月30日(予定)です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 持田製薬株式会社(4534・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社富士薬品(〒330-9508 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地・医薬品等の配置薬販売事業、ドラッグストア・調剤薬局事業ほか・資本金1億円・設立1954年4月) |
| 譲渡対象 | 痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス錠」の製造販売承認および関連資産(医療用医薬品(痛風・高尿酸血症治療剤)) |
| 手法 | 製造販売承認の承継および資産の譲受。開示資料は、本製品に関する資産が無形固定資産として計上されること、製造販売承認の承継は厚生労働省などへの必要な手続きを経て実施予定であること、買い手と相手先が製造委託契約を締結し相手先が引き続き本製品を製造して買い手に供給することを記載している |
| 対価 | 譲受価額は135億円 |
| 日程 | 2026年3月30日 取締役会決議日/2026年3月30日 契約締結日/2026年6月30日(予定) 本譲受実行日/製造販売承認の承継日は厚生労働省などへの必要な手続きを経て実施予定 |
譲受価額は135億円です。本製品に関する資産は無形固定資産として計上され、製造販売承認の承継日は厚生労働省などへの必要な手続きを経て実施予定とされています(出典:持田製薬株式会社 2026年3月30日公表資料)
開示資料は、本製品の売上高の合計が約46億円(買い手の2025年3月期年間実績)であることを記載しています(出典:持田製薬株式会社 2026年3月30日公表資料)
相手先は名称が株式会社富士薬品、所在地が埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地、事業内容が医薬品等の配置薬販売事業、ドラッグストア・調剤薬局事業ほか、資本金が1億円、設立が1954年4月です(出典:持田製薬株式会社 2026年3月30日公表資料)
開示資料は、本製品が相手先により創製された痛風・高尿酸血症治療剤であること、2017年3月に両社が日本国内における共同開発および販売に関する契約を締結し、2018年12月に相手先が製造販売承認を申請、2020年1月に承認を取得して同年5月に発売したこと、発売後は両社が共同で情報提供活動を行ってきたことを記載しています。
開示資料は、買い手と相手先が製造委託契約を締結し、相手先が引き続き本製品を製造して買い手に供給することを記載しています。
出典: 持田製薬株式会社「「ユリス錠」の製造販売承認の承継および資産譲受のお知らせ」(2026年03月30日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
渡ったのは会社でも事業部門でもありません。
一つの医薬品の承認と、それに関わる資産です。
作るのは、これまでどおり渡した側が続けます。
権利だけが移り、工場も人もそのまま残る形です。
中小企業でも、似た取引はできます。
商標、特許、許可、取引先との契約だけを渡す形です。
会社を手放さずに、一部の権利を現金化できます。
ただし、渡したあと自社で使えなくなる点は要注意です。
権利だけを渡す、という場面です。