トクヤマは2026年10月23日開催の取締役会において、2027年2月1日を合併効力発生日として完全子会社である株式会社スーパーナノデザインを吸収合併することを決議したと公表しました。完全子会社を対象とする簡易吸収合併であるため、開示事項・内容を一部省略しているとされています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社トクヤマ(4043・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (完全子会社の吸収合併のため、株式の譲渡人はいない) |
| 譲渡対象 | 株式会社スーパーナノデザイン(微粒子材料の合成レシピ開発および受託合成) |
| 所在地 | 宮城県仙台市青葉区 |
| 手法 | 吸収合併(簡易合併)。トクヤマを吸収合併存続会社、完全子会社の株式会社スーパーナノデザインを吸収合併消滅会社とする吸収合併方式で、消滅会社は解散する。消滅会社はトクヤマの完全子会社であるため、本吸収合併による新株の発行および合併交付金の支払いはないと記載されている。トクヤマにおいては会社法第796条第2項に基づく簡易合併であるため、合併契約承認のための株主総会は開催しないとされている |
| 対価 | 完全子会社を対象とする吸収合併のため、新株の発行および合併交付金の支払いはない |
| 日程 | 2026年10月23日 合併契約取締役会決議日/2026年10月23日(予定) 合併契約締結日/2027年2月1日(予定) 合併予定日(効力発生日) |
開示資料は目的について、スーパーナノデザインは微粒子材料の合成レシピ開発および受託合成を行っており、組織運営の効率化を目的として吸収合併することとしたと記載しています。
消滅会社は宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉に所在し、資本金80百万円、設立は2018年1月、発行済株式数は9,460,000株(2026年3月末現在)と記載されています。存続会社のトクヤマは山口県周南市御影町に所在し、資本金10,000百万円、設立は1918年2月、発行済株式数は72,088,327株(同)とされています(出典:株式会社トクヤマ 2026年10月23日公表資料)
合併方式はトクヤマを吸収合併存続会社とする吸収合併方式で、消滅会社は解散します。消滅会社がトクヤマの完全子会社であるため、本吸収合併による新株の発行および合併交付金の支払いはないと記載されています。トクヤマにおいては会社法第796条第2項に基づく簡易合併であるため、合併契約承認のための株主総会は開催しないとされています。
日程は2026年10月23日が合併契約取締役会決議日、同日が合併契約締結日(予定)、2027年2月1日が合併予定日(効力発生日・予定)とされています。本吸収合併は100%出資の連結子会社との合併であるため、連結業績への影響は軽微であると記載されています(出典:株式会社トクヤマ 2026年10月23日公表資料)
出典: 株式会社トクヤマ「完全子会社の吸収合併(簡易合併)に関するお知らせ」(2026年10月23日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
グループの中で、子会社をひとつ畳んだ事例です。
完全子会社なので、株式を渡す相手がいません。
そのため新株の発行も、合併交付金の支払いもありません。
外から見れば持ち物は変わらず、器の数だけが減ります。
開示は目的を、組織運営の効率化と書いています。
子会社を別に置いておく費用は、決算や登記の手間に表れます。
中小企業でも、承継の前に器を整えることがあります。
分かれている会社を一つにすると、買い手に説明しやすくなります。
逆に、残す事業と渡す事業を分けるために器を増やすこともあります。