ウイルテックは2023年11月9日、株式会社ホタルクスの株式を取得して子会社化することを公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社ウイルテック(7087・)
譲渡(売り手)株式会社ホタルクスの株主(開示資料の持株比率はNMC三号投資事業有限責任組合95.0%、日本電気株式会社5.0%)
譲渡対象株式会社ホタルクス(HotaluX, Ltd.)(各種光源、照明器具、制御システムの開発、製造、販売)
所在地東京都港区
手法株式譲渡(議決権の100%を取得して子会社化)
対価非開示(開示資料は、当事者間の秘密保持の合意に基づき非開示としたうえで、適切なデューディリジェンスを実施のうえ公正妥当と考えられる金額で取得する予定と記載)
日程2023年11月9日 取締役会決議・株式譲渡契約締結(予定)/2023年12月25日(予定) 株式譲渡決定日

取得株式数は8,420株(議決権8,420個)で、取得前の議決権所有割合は0%、取得後は100%です(出典:株式会社ウイルテック 2023年11月9日公表資料)

対象会社は2019年1月29日設立、所在地は東京都港区、資本金は400百万円で、各種光源、照明器具、制御システムの開発、製造、販売を行っています。持株比率はNMC三号投資事業有限責任組合が95.0%、日本電気株式会社が5.0%です(出典:株式会社ウイルテック 2023年11月9日公表資料)

対象会社の2023年3月期は純資産2,344百万円、総資産7,487百万円です。純資産は2021年3月期が1,725百万円、2022年3月期が2,103百万円と増えており、総資産は8,271百万円、7,761百万円、7,487百万円と推移しています(出典:株式会社ウイルテック 2023年11月9日公表資料)

取得価額は非開示です。開示資料は、当事者間の秘密保持の合意に基づくものとしたうえで、適切なデューディリジェンスを実施のうえ公正妥当と考えられる金額で取得する予定と記載しています。

買い手は、1992年の設立以来、製造請負や技術者派遣、電子部品の卸売り、受託生産及び修理サービス事業を展開しており、事業基盤である製造事業を強化する必要があると考えていることを記載しています。対象会社は1950年に大手電機メーカーのラジオ事業部で蛍光ランプを試作した流れをくむと記載されています。

出典: 株式会社ウイルテック「株式会社ホタルクスの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年11月09日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売り手の大半は投資ファンドです。ファンドは期限内に売る前提で会社を持つので、出口を探している相手という読み方になります。

設立は新しいのに、事業の由来は七十年以上さかのぼると書かれています。会社の設立年と、事業の歴史は別です。大企業から切り出された事業では、よくこの形になります。

元の親会社がわずかに持分を残しています。全部を手放さず少し残す形は、関係を続ける意思の表れでもあります。

総資産に対して純資産が三割ほどです。借入や仕入れの残高が大きい事業では、買い手は負債の中身まで見ます。

価額は伏せていますが、調査を経ていることは書いています。相手が法人でも契約で伏せられます。

買い手は人材派遣や受託生産の会社で、製品を作る会社を取り込む形です。同じ業種の相手だけが買い手になるわけではありません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。