工藤建設は2025年4月28日、株式会社松下工商の株式を取得し子会社化すると公表しました。実行日は2025年7月1日を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 工藤建設株式会社(1764・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社SRMホールディングス(対象会社の株式を100%保有) |
| 譲渡対象 | 株式会社松下工商(土木工事業) |
| 所在地 | 神奈川県川崎市宮前区 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 取得価額合計は1,183百万円。開示資料は、専門家のデュー・デリジェンスを実施のうえ公正妥当な金額にて取得していると記載している |
| 日程 | 2025年4月28日 取締役会決議日/2025年4月28日 契約締結日/2025年7月1日(予定) 実行日 |
取得株式数は400株(議決権の数:400個、議決権所有割合:100%)で、取得前の議決権所有割合は0%です。取得価額合計は1,183百万円で、専門家のデュー・デリジェンスを実施のうえ公正妥当な金額にて取得しているとされています(出典:工藤建設株式会社 2025年4月28日公表資料)
対象会社は所在地が神奈川県川崎市宮前区有馬6丁目15-14、事業内容が土木工事業、資本金が20百万円で、株主は株式会社SRMホールディングスが100%です。経営成績は、売上高が977百万円、879百万円、921百万円、営業利益が59百万円、78百万円、41百万円、純資産が552百万円、607百万円、666百万円と3期分が記載されています。1株当たり純資産は1,381,837円、1,519,642円、1,666,277円です(出典:工藤建設株式会社 2025年4月28日公表資料)
譲渡元の株式会社SRMホールディングスは所在地が川崎市麻生区王禅寺1254番地95、事業内容が不動産賃貸管理業、資本金が1百万円、設立が2000年10月11日で、株主は個人が99%です(出典:工藤建設株式会社 2025年4月28日公表資料)
開示資料は、買い手が2024年7月に新中期経営計画をスタートさせ、既存事業の強化を含めた業容の拡大や事業領域の拡大、新規事業の創出に取り組んでいることを記載しています。
開示資料は対象会社について、新設橋梁工事や大型地下構造物を中心とした土木工事業等を中心にインフラ整備や改修工事を通じて実績があり、近年は鉄道の土木工事を主とした大規模修繕工事や耐震補強工事を主体としていることを記載しています。
出典: 工藤建設株式会社「株式会社松下工商の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2025年04月28日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は個人ではなく、個人が九十九パーセント持つ持株会社です。
個人の下に持株会社、その下に事業会社という構造です。
譲るときは、どの層の株を渡すかで渡る範囲が変わります。
持株会社の株を渡せば、傘下の会社すべてが移ります。
事業会社の株だけを渡せば、持株会社は手元に残ります。
この件は事業会社の株だけが動き、持株会社は残っています。
どちらにするかで、税金の計算も変わります。
個人が直接売れば譲渡所得、会社が売れば法人税です。
持株会社を持っているなら、譲渡の設計はそこから始まります。