工業炉・燃焼装置とエレクトロニクスを中核事業とするNFKホールディングスは2026年7月31日、静岡県沼津市で電気設備の設計・施工・保守を手がける小林電気工業株式会社の全株式を個人株主から取得し、完全子会社化したと公表しました。決議、契約、実行はいずれも同日です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社NFKホールディングス(6494・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 小林電気工業株式会社(電気工事業(電気設備の設計・施工・保守)) |
| 所在地 | 静岡県沼津市 |
| 手法 | 株式譲渡(個人株主4名から全株式80,000株を取得し、完全子会社化) |
| 対価 | 非開示(開示資料に「相手先からの要請により非開示」「第三者機関による株式価値算定を踏まえて決定」と記載) |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行 2026年7月31日 |
開示資料によれば、小林電気工業は1952年設立、資本金40,000,000円で、直近3期の売上高は907百万円、614百万円、749百万円、営業利益は101百万円、7百万円、51百万円です。取得株式数は80,000株(100%)で、取得価額は相手先の要請により非開示です(出典:株式会社NFKホールディングス 2026年7月31日公表資料)。
NFKホールディングスは取得の理由として、小林電気工業が静岡県東部を基盤に地域の顧客と強固な信頼関係を築き、豊富な施工実績と技術力により継続的な受注基盤を確立していること、事業ポートフォリオの多様化を挙げています。
出典: 株式会社NFKホールディングス(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年07月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
業種の異なる上場企業が、地域で長く続く電気工事会社を「安定した収益基盤」として迎え入れた例です。工事業の価値は、地域の顧客との関係と、有資格の技術者による継続受注にあることが、買い手の理由から読み取れます。
設立から七十年を超える同族の会社が、個人株主から全株式を譲渡しています。株式が親族など少数の株主にまとまっていると、決議・契約・実行を同日に終えることができます。
年によって業績の振れがあっても、受注基盤の継続性が評価されています。単年の数字より、複数年の推移と受注の見通しが見られることを示す例です。