建築金物や建材、エクステリアなどを手がけるダイケンは2025年6月9日、株式会社三木製作所の全株式を取得して子会社化することを取締役会で決議し、株式譲渡契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ダイケン(5900・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社三木製作所(精密板金加工、製品開発、販売、取付工事(自転車駐輪機の生産加工)) |
| 所在地 | 大阪府堺市美原区 |
| 手法 | 株式譲渡(個人株主から発行済株式の全部を取得し子会社化) |
| 対価 | 非開示(開示資料に記載なし) |
| 日程 | 取締役会決議・株式譲渡契約締結 2025年6月9日 |
開示資料によれば、三木製作所は1968年3月設立、資本金20,000千円で、大阪府堺市美原区において精密板金加工技術を中心に金属製品および自転車駐輪機の生産加工を行い、多品種少量生産体制を得意としています。発行済株式は個人株主が100%を保有していました(出典:株式会社ダイケン 2025年6月9日公表資料)。
ダイケンは、三木製作所がグループに合流することで西日本地域での駐輪機の生産体制が整い、商品アイテムが増えることで顧客へ提供できる選択肢が広がると説明しています。なお本件は適時開示の基準には該当せず、任意開示として公表されたものです。
中小企業の経営者は、どう読むか
創業から半世紀を超える製造業が、株式のすべてを個人が持つ状態から上場企業のグループに入った例です。中小企業の第三者承継として、最も典型的な形のひとつといえます。
買い手が挙げている理由は、西日本での生産体制と取扱商品の広がりでした。買い手が自社に足りないものを地理と品目で説明している点が特徴です。自社の立地や設備が、誰にとって意味を持つのかを考える材料になります。
多品種少量生産のような、現場に蓄積された対応力は決算書には表れません。何ができる設備があり、誰がその技術を持っているかを整理しておくことが、評価の土台になります。