ヒューリックは2025年6月16日、鉱研工業株式会社の株式に対する公開買付けを開始すると公表しました。対象者を完全子会社とすることを目的とする取引の一環です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ヒューリック株式会社(3003・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 公開買付けに応募する対象者の株主 |
| 譲渡対象 | 鉱研工業株式会社(東証スタンダード・証券コード6297)(ボーリング機器とその他関連機器製造販売及び工事施工) |
| 所在地 | 東京都豊島区高田二丁目17番22号 |
| 手法 | 公開買付け(完全子会社化を目的とする取引の一環)。対象者株式の全て(譲渡制限付株式報酬として対象者の取締役及び執行役員に付与された譲渡制限付株式55,665株、および対象者が所有する自己株式を除く)を取得する。公開買付け後も完全子会社とならなかった場合は株式併合を予定している |
| 対価 | 買付け等の価格は普通株式1株につき764円。買付代金は6,436,330,224円(買付予定数8,424,516株に1株当たりの公開買付価格764円を乗じた金額) |
| 日程 | 2025年6月16日 取締役会決議日/2025年6月17日 公開買付開始公告日/2025年6月17日から2025年7月29日まで(30営業日) 買付け等の期間/2025年8月5日 決済の開始日 |
買付け等の価格は普通株式1株につき764円です。開示資料は、この価格が最終意向表明書の提出日の前営業日である2025年5月26日の東証スタンダード市場における対象者株式の終値503円に対して51.89%、同日までの過去1ヶ月間の終値の単純平均値492円に対して55.28%のプレミアムであることを記載しています(出典:ヒューリック株式会社 2025年6月16日公表資料)
買付予定数は8,424,516株、買付予定数の下限は4,240,100株で、買付予定数の上限は設定されていません。応募株券等の総数が下限に満たない場合は応募株券等の全部の買付け等を行わないと記載されています。買付代金は6,436,330,224円です(出典:ヒューリック株式会社 2025年6月16日公表資料)
買付け等の期間は2025年6月17日から2025年7月29日までの30営業日で、決済の開始日は2025年8月5日です。開示資料は、法令に定められた最短期間が20営業日であるところ公開買付期間を30営業日に設定していることを記載しています。
対象会社は所在地が東京都豊島区高田二丁目17番22号、事業内容がボーリング機器とその他関連機器製造販売及び工事施工、資本金が1,165,415千円(2025年3月31日現在)、売上高が10,611,275千円です。開示資料は、対象会社が有限会社鉱研舎を源流として1947年10月に鉱研試錐工業株式会社となったことを記載しています。
開示資料は、公開買付者がデューデリジェンスを通じて対象者の安定的な収益基盤や難易度の高い工事に取り組める技術力・ノウハウを再確認したこと、公開買付け後も完全子会社とならなかった場合は株式併合により対象者株式を取得する方針であり、遅くとも2026年の年末までに株式併合を行う予定であることを記載しています。
出典: ヒューリック株式会社「鉱研工業株式会社(証券コード:6297)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」(2025年06月16日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
上場している会社の株式を、市場の外で買い集める手続です。
価格には、公表前の株価に対する上乗せが付いています。
買う側は、全部を買えるとは限りません。
だから下限を決めて、届かなければ買わないと宣言します。
中小企業の譲渡では、こうした手続はいりません。
株主が少ないので、直接話をして合意すれば足ります。
ただし株主が散っていると、同じ問題が小さく起こります。
連絡が取れない株主、売らない株主が出てきます。
誰が何株持っているかを、先に確かめておく場面です。