製造業の譲受と経営支援を続ける技術承継機構は2025年8月8日、取得のために設立した特別目的会社を通じて、兵庫県淡路市で産業機器・機械の切削加工を営む株式会社神田鉄工所の全株式を取得し、連結子会社化したことを公表しました。契約締結と実行は同日です。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社技術承継機構(特別目的会社を通じて取得)(319A・東証グロース)
譲渡対象株式会社神田鉄工所(各種産業機器・機械の切削加工)
所在地兵庫県淡路市
手法株式譲渡(特別目的会社が全株式200株を取得し、連結子会社化)
対価非開示(開示資料に「守秘義務契約に基づき非開示」と記載)
日程契約締結・取引実行 2025年8月8日

開示資料によれば、神田鉄工所は1962年4月設立、資本金10百万円で、直近3期の売上高は618百万円、488百万円、341百万円、営業利益は151百万円、97百万円、9百万円です。取得株式数は200株で、取得価額は守秘義務契約に基づき非開示です(出典:株式会社技術承継機構 2025年8月8日公表資料)。

技術承継機構は、各社の技術・技能が失われることを防ぎ次世代につなぐことをミッションに掲げ、対象会社の切削加工技術が世界のものづくりを支える社会的意義の高いものであることを取得の理由に挙げています。

出典: 株式会社技術承継機構(特別目的会社を通じて取得)(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「当社連結子会社による株式会社神田鉄工所の株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2025年08月08日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売上が減少している地方の加工会社でも、技術の継続を目的とする買い手が迎え入れる例です。単年の数字ではなく、技術そのものに価値を置く買い手が存在することを示しています。

中小の製造業を連続して譲り受ける上場企業による承継です。後継者の不在や経営者の引退を前提とした受け皿として、こうした買い手が選択肢に入ります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。