ソフトバンクグループは2025年10月8日、2025年10月8日(中央欧州時間)にABB Ltdとの間でABBのロボティクス事業を取得する確定契約を締結したと公表しました。クロージングは2026年半ばから後半を見込んでいます。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ソフトバンクグループ株式会社(9984・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | ABB Ltd(スイス) |
| 譲渡対象 | ABB Ltd のロボティクス事業を切り出す新設の持株会社(名称未定)(Development, manufacture, and sale of industrial robots(産業用ロボットの開発・製造・販売)) |
| 所在地 | スイス チューリッヒ |
| 手法 | 株式の取得。売り手がロボティクス事業を新設の持株会社に切り出し(carve out)、買い手が子会社を通じてその持株会社の全株式を取得する。これにより当該持株会社が買い手の子会社となる。開示資料は、本件が欧州連合、中国、米国を含む通例の規制当局の承認およびその他の通例のクロージング条件の充足を条件としていること、クロージングを2026年半ばから後半と見込んでいることを記載している |
| 対価 | 取得価額は原本表記で Total purchase price : USD 5.375 billion (approx. JPY 818.7 billion)。開示資料は1米ドル152.31円で換算していること、取得関連費用は未定であること、取得価額がクロージング日における純運転資本および純有利子負債に関する通例の調整を受けることを注記している |
| 日程 | 2025年9月22日(日本時間) 取締役会決議/2025年10月8日(中央欧州時間) 売り手との売買契約の締結/2026年半ばから後半(予定) クロージング |
取得価額は原本表記で Total purchase price : USD 5.375 billion (approx. JPY 818.7 billion) です。開示資料は1米ドル152.31円で換算していること、取得関連費用が未定であること、取得価額がクロージング日における純運転資本および純有利子負債に関する通例の調整を受けることを注記しています。取得する議決権は100%で、取得前の議決権はありません(出典:ソフトバンクグループ株式会社 2025年10月8日公表資料)
開示資料は、売り手がロボティクス事業を新設の持株会社に切り出し、買い手が子会社を通じてその持株会社の全株式を取得する方法であること、本件が欧州連合、中国、米国を含む通例の規制当局の承認およびその他の通例のクロージング条件の充足を条件としていることを記載しています。
取得対象の持株会社は所在地がスイス チューリッヒ、事業内容が産業用ロボットの開発・製造・販売で、名称・資本金・設立日・従業員数はいずれも未定とされています。開示資料は、売り手のロボティクス事業の現在の従業員数が約7,000名であることを記載しています。
売り手のロボティクス事業の業績は、Revenue が2,258、2,452、2,279、EBITDA が221、385、313、Net assets が642、785、770と3期分が記載されています(単位:million USD、米国会計基準・プロフォーマ・未監査)。開示資料は、これらが売り手から提供された数値であり、取得して単独で運営される事業範囲の実際の数値とは異なる可能性があることを注記しています。
出典: ソフトバンクグループ株式会社「Acquisition of ABB Ltd's Robotics Business」(2025年10月08日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
事業を新しい会社に切り出し、その株式を買う形です。
大企業が一部門を手放すときの定石になっています。
規制当局の承認を待つため、終わるのは一年後です。
中小企業の譲渡でも、切り出しは時間がかかります。
資産、契約、人をどこまで移すかを決める作業です。
取引先の同意が要る契約も出てきます。
許可の引き継ぎに審査が入ることもあります。
だから、切り出すなら早く決めて動き始めます。
日程は準備の量で決まる、という場面です。