デンカは2026年3月9日、持分法適用関連会社である東洋スチレン株式会社の株式を株式会社ダイセルから追加取得し、連結子会社化することを決議したと公表しました。株式譲渡実行日は2026年3月31日(予定)です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | デンカ株式会社(4061・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社ダイセル(大阪市北区大深町3番1号・セルロース、有機合成、合成樹脂、火工品製品の製造・販売・資本金36,275百万円) |
| 譲渡対象 | 東洋スチレン株式会社(ポリスチレン樹脂及びスチレン系特殊樹脂の製造・加工・販売) |
| 所在地 | 東京都港区西新橋2丁目7番4号 |
| 手法 | 株式取得(持分法適用関連会社の異動・連結子会社化)。異動前の所有株式数は買い手50,000株(50.0%)、日鉄ケミカル&マテリアル35,000株(35.0%)、ダイセル15,000株(15.0%)で、買い手がダイセルの保有する15,000株(15.0%)を取得し、異動後は買い手65,000株(65.0%)、日鉄ケミカル&マテリアル35,000株(35.0%)となる |
| 対価 | 取得価額は開示を差し控えるとされている。開示資料は、客観的な基準に基づき算定した合理的な価格として買い手とダイセルとの間で協議・合意したことを記載している |
| 日程 | 2026年3月9日 取締役会決議日/2026年3月9日 株式譲渡契約締結日/2026年3月31日(予定) 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は買い手が50,000株(50.0%)、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社が35,000株(35.0%)、株式会社ダイセルが15,000株(15.0%)でした。取得株式数は15,000株(15.0%)で、異動後は買い手が65,000株(65.0%)、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社が35,000株(35.0%)となります(出典:デンカ株式会社 2026年3月9日公表資料)
取得価額は開示を差し控えるとされ、客観的な基準に基づき算定した合理的な価格として買い手とダイセルとの間で協議・合意したと記載されています。
対象会社は名称が東洋スチレン株式会社、所在地が東京都港区西新橋2丁目7番4号、事業内容がポリスチレン樹脂及びスチレン系特殊樹脂の製造・加工・販売、資本金が5,000百万円です。最近3年間は売上高が49,327百万円、46,149百万円、48,394百万円、営業利益が1,097百万円、446百万円、1,221百万円、純資産が11,643百万円、11,165百万円、11,729百万円と記載されています(出典:デンカ株式会社 2026年3月9日公表資料)
開示資料は、対象会社が1990年代後半のユーザーの海外移転によりポリスチレンの国内需要が急激に減少する中、事業の生き残りをかけた競争力を確保すべく3社のポリスチレン事業を統合して1998年に設立された共同出資会社であること、設立以降は安定的な事業運営を継続し当初の目的は達成できているものの近年はポリスチレンの更なる国内需要の落込みが進んでいることを記載しています。
開示資料は、中国を中心とした海外における大規模な生産設備増強により輸入品との競争が激化していること、海洋プラスチック問題やカーボンニュートラル対応の加速という世界的潮流を踏まえ環境負荷低減と資源環境に資する技術転換も急務となっていることを記載しています。
出典: デンカ株式会社「持分法適用関連会社の異動(連結子会社化)に関するお知らせ」(2026年03月09日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
もともと三社で持ち合っていた会社です。
そのうち一社の持ち分を、残る一社が引き取りました。
過半数は元から持っていましたが、関連会社の扱いでした。
これで連結子会社になり、意思決定が一本になります。
中小企業でも、共同出資の会社はよくあります。
取引先と組んで作った会社、親族で分け合った会社です。
持ち分が分かれていると、決めるのに時間がかかります。
出口のときも、全員の足並みをそろえる必要があります。
持ち合いをほどく、という場面です。