株式会社EMシステムズは2026年10月16日の取締役会で、完全子会社である株式会社EMテクノロジー研究所および株式会社グッドサイクルシステムを吸収合併することを決議したと公表しました。買い手を存続会社とし、2社は消滅会社となります
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社EMシステムズ(登記上の商号 株式会社イーエムシステムズ)(4820・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (完全子会社との合併のため、割当てに該当事項はなく、譲渡の相手方はいない) |
| 譲渡対象 | 株式会社EMテクノロジー研究所、株式会社グッドサイクルシステム(EMテクノロジー研究所は医療機関および介護・福祉サービス事業者向けシステムの開発事業(2020年7月1日設立、資本金5百万円、2025年12月期の売上高2,396百万円、営業利益274百万円)。グッドサイクルシステムは保険薬局支援システムの開発・販売事業(2004年12月24日設立、資本金380百万円、2025年12月期の売上高2,286百万円、営業利益185百万円)) |
| 所在地 | EMテクノロジー研究所は大阪市淀川区宮原一丁目6番1号、グッドサイクルシステムは東京都港区芝一丁目10番11号 |
| 手法 | 買い手を存続会社、完全子会社である2社を消滅会社とする吸収合併。買い手では会社法第796条第2項に規定する簡易合併、消滅2社では同法第784条第1項に規定する略式合併に該当するため、3社とも株主総会による合併契約の承認を得ることなく行う。完全子会社を対象とする簡易合併のため、開示事項と内容を一部省略して開示している。開示資料は、グループの一体感を強化し、これまで推進してきたPMI(Post Merger Integration)を加速させ、来期以降の成長戦略を構築するための体制を整えることを目的とし、企画・開発・営業・サービスを一元化すると記載している |
| 対価 | 完全子会社との合併であり、合併に係る割当ての内容に該当事項はない。新株予約権および新株予約権付社債の取扱いにも該当事項はない |
| 日程 | 合併決議取締役会および合併契約の締結日は2026年10月16日、合併期日(効力発生日)は2027年1月1日の予定 |
EMテクノロジー研究所は医療機関および介護・福祉サービス事業者向けシステムの開発事業を営み、2025年12月期の売上高は2,396百万円、営業利益274百万円です。グッドサイクルシステムは保険薬局支援システムの開発・販売事業を営み、売上高2,286百万円、営業利益185百万円です(出典:株式会社EMシステムズ 2026年10月16日公表資料)
開示資料は、グループの一体感を強化し、これまで推進してきたPMI(Post Merger Integration)を加速させ、来期以降の成長戦略を構築するための体制を整えることを目的とすると記載しています。企画・開発・営業・サービスを一元化した体制のもとで顧客価値の最大化を目指すとしています
完全子会社との合併であるため、割当ての内容に該当事項はありません。買い手では簡易合併、消滅2社では略式合併に該当するため、3社とも株主総会による承認を得ずに行います
合併決議取締役会および合併契約の締結日は2026年10月16日、合併期日(効力発生日)は2027年1月1日の予定です。
出典: 株式会社EMシステムズ「完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ」(2026年10月16日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
買収したあとの統合を、法人をまとめるところまで進めた形です。開示資料が統合の加速を目的として挙げているとおり、別法人のままでは揃えにくいものがあります。人事の制度、開発の進め方、営業の名刺。どれも会社が分かれていると二重になります。
渡す側にとっては、ここが「いつか来る話」です。買われた直後は体制が変わらないと説明されても、数年後に法人がまとめられることはあります。従業員に説明するときは、変わらないと約束するのではなく、変わるときはどう知らせるかを決めておくほうが誠実です。
二社とも利益が出ている会社です。立て直しのための合併ではなく、揃えるための合併だと読めます。買った会社が黒字のまま合併に進むのは、統合がうまく運んでいる側の形です。
同じ医療・介護の分野で、片方は施設向け、もう片方は薬局向けという組み合わせです。顧客の層が隣り合っていると、統合してから一緒に売りに行ける範囲が広がります。譲り渡す側も、自社の顧客が相手のどこと隣り合うのかを言葉にできると、条件の話が進みやすくなります。