虹技は2024年1月9日、株式会社小口合金鋳造所の株式の取得(子会社化)を公表しました。買い手は1916年の創業以来、鉄鋼を素材とする鋳造技術を主に鉄鋳物製造を中心に事業活動を行っており、現在は鋳物製造事業・環境エンジニアリング事業・機能材料事業を核に事業の拡大を図っていると記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)虹技株式会社(5603・)
譲渡(売り手)対象会社の株主(個人。相手先の概要は相手先の要望により省略・非開示と記載)
譲渡対象株式会社小口合金鋳造所(アルミニウム合金鋳造製品の製造・販売)
所在地埼玉県川口市末広
手法株式譲渡(議決権所有割合100%を取得して子会社化)
対価取得価額は、売主が個人であるため売主との協議により非公開。第三者機関による参考資料に基づきデュー・ディリジェンスを実施のうえ株式価値算定を行い、価格の妥当性を検証する手続きを実施したと記載。取得価額は適時開示基準には該当しないと記載
日程2023年12月27日 取締役会決議日・契約締結日/2024年1月9日 株式譲渡実行日

取得株式数は24,000株(議決権の数24,000個)で、異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、異動後は24,000株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は売主が個人であるため売主との協議により非公開とされ、第三者機関による参考資料に基づき適切なデュー・ディリジェンスを実施のうえ株式価値算定を行ったと記載されています。あわせて、取得価額は適時開示基準には該当しないと記載されています(出典:虹技株式会社 2024年1月9日公表資料)

対象会社は、所在地が埼玉県川口市末広、事業内容がアルミニウム合金鋳造製品の製造・販売、資本金が1,200万円、1959年4月設立(1945年創業)です。大株主及び持株比率は、個人1名が7,650株(31.9%)、その他7名が16,350株(68.1%)と記載されています(出典:虹技株式会社 2024年1月9日公表資料)

対象会社の純資産は2021年1月期826百万円、2022年1月期810百万円、2023年1月期806百万円、総資産は同じ順に1,095百万円、1,067百万円、1,040百万円、売上高は356百万円、290百万円、372百万円と記載されています(出典:虹技株式会社 2024年1月9日公表資料)

開示資料は、株式取得の相手先の概要について相手先の要望により省略または非開示とするとしたうえで、買い手との間に記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はなく、買い手の関係者および関係会社との間にもないと記載しています。

日程は、取締役会決議日と契約締結日が2023年12月27日、株式譲渡実行日が2024年1月9日です。本件による当期の連結業績に与える影響は軽微であると記載されています。

出典: 虹技株式会社「株式会社小口合金鋳造所の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月09日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売主が個人であることを理由に、価格を出していません。個人が売り手の案件では、そのまま金額が出ないことがふつうにあります。

株主が一人ではなく、複数の個人に分かれています。全部を買うには、分かれている分だけ同意を集める段取りが要ります。

決議と契約の締結が同じ日で、譲渡の実行はその後です。年をまたいでいるので、どの期の数字に入るのかが変わります。

鋳造は設備と、それを扱える人の技能で成り立つ仕事です。買う側が見るのは、設備の状態と、誰がその技能を持っているかです。

創業から八十年近い会社です。古い会社には、登記や許認可、昔の契約の整理が残っていることがあります。

売上高が一度下がって戻っています。一年だけを見るのではなく、数期を並べて見る理由がここにあります。

買い手は同じ鋳造の会社で、素材が違います。手の内が分かる相手を買う形で、調べる順番も自社の経験に沿います。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。