日東工業は2024年1月31日、テンパール工業株式会社の株式の取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、本件がコア事業をより強化し強固なビジネスモデルへの変革を目指すものであり、両社が培ってきた異なる技術や得意分野を活用して開発・製品化に取り組むと記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)日東工業株式会社(6651・)
譲渡(売り手)中国電力株式会社(対象会社の株式56.55%を保有)
譲渡対象テンパール工業株式会社(配線用遮断器、漏電遮断器、住宅用分電盤の設計・開発・製造・販売)
所在地広島県広島市南区大州
手法株式譲渡(議決権所有割合57.13%を取得して子会社化)
対価取得価額は譲渡会社との協議により決定したが、譲渡会社との守秘義務により記載していないと記載
日程2024年1月31日 決定日・契約締結日/2024年4月30日(予定) 株式譲渡実行日

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0.00%)、取得株式数は168,000株(議決権の数168,000個)、異動後は168,000株(議決権所有割合57.13%)です。取得価額は譲渡会社との協議により決定したが、譲渡会社との守秘義務により記載していないとされています(出典:日東工業株式会社 2024年1月31日公表資料)

対象会社は、所在地が広島県広島市南区大州、事業内容が配線用遮断器・漏電遮断器・住宅用分電盤の設計・開発・製造・販売、資本金が150百万円、設立年月日が1951年1月22日です。大株主及び持株比率は中国電力株式会社が56.55%と記載されています(出典:日東工業株式会社 2024年1月31日公表資料)

対象会社の直近(2023年3月期)の経営成績及び財政状態は、純資産8,055百万円、総資産12,236百万円、売上高10,552百万円、当期純利益231百万円と記載されています(出典:日東工業株式会社 2024年1月31日公表資料)

買い手との関係は、資本関係・人的関係に該当事項はなく、取引関係については買い手の遮断器のOEM生産、買い手からはキャビネット等の製品供給を行う相互間の取引関係があると記載されています。

日程は、決定日と契約締結日が2024年1月31日、株式譲渡実行日が2024年4月30日(予定)です。本株式取得に伴う買い手グループの2024年3月期の連結業績への影響は軽微と記載されています。

出典: 日東工業株式会社「テンパール工業株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月31日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

もともと互いに製品を供給し合っていた相手です。買う側と買われる側に、すでに取引の実績があります。

取引の実績があると、相手の中身は見えやすくなります。そのぶん調べる手間は軽くなります。

一方で、買ったあとに取引の条件をどうするかは先に決めておく論点になります。同じ条件のままでよいとは限りません。

売り手は電力会社で、買われる会社は製造業です。本業から離れた会社を、その分野が本業の相手に渡す形です。

取得した割合が、売り手の持っていた割合より少し多くなっています。他の株主からも買い集めた形です。

過半を少し超えるところまでなので、残りの株主は残ります。誰が残るのかは確かめておく論点です。

契約から実行まで三か月あります。期の切り替わりに合わせて実行の日を置いている形です。

設立から七十年を超える会社です。古い会社には、登記や昔の契約の整理が残っていることがあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。