ジェコスは2025年7月25日、持分法適用関連会社であるFUCHI Pte. Ltd.が行う第三者割当増資を引き受けることにより、同社を連結子会社とすることを決議したと公表しました。引受の実行は2025年8月21日を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ジェコス株式会社(9991・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 第三者割当増資の引受によるため、既存株主からの譲渡ではない |
| 譲渡対象 | FUCHI Pte. Ltd.(シンガポールおよびマレーシアを拠点とする重仮設事業) |
| 所在地 | シンガポール |
| 手法 | 持分法適用関連会社の連結子会社化。対象会社が行う第三者割当増資を引き受けることにより、議決権比率を30.0%から70.0%へ引き上げる。開示資料は、買い手が2023年6月に対象会社の発行済株式の30%を取得して持分法適用関連会社としていたことを記載している |
| 対価 | 取得価額は25,000千シンガポールドル |
| 日程 | 2025年7月25日 取締役会決議日/2025年7月25日 契約締結日/2025年8月21日(予定) 第三者割当増資の引受実行日 |
増資引受前の保有株式数は1,200,000株(議決権比率30.0%)、取得する株式数は5,333,333株、取得後の保有株式数は6,533,333株(議決権比率70.0%)です。取得価額は25,000千シンガポールドルです(出典:ジェコス株式会社 2025年7月25日公表資料)
対象会社は所在地がシンガポール、事業内容がシンガポールおよびマレーシアを拠点とする重仮設事業、設立年月日が2007年11月12日です。増資前の大株主の持株比率は、筆頭株主が31.500%、次位が31.000%、買い手が30.000%と記載されています(出典:ジェコス株式会社 2025年7月25日公表資料)
開示資料は、対象会社がシンガポール構造鋼協会が発行する最高等級の認定を取得するなど高い技術力を有し、シンガポールの都市高速鉄道の建設を中心に多くの地下工事に携わっていること、買い手が対象会社を海外展開を進める中核事業として位置づけていること、2023年6月に発行済株式の30%を取得して持分法適用関連会社としていたことを記載しています(出典:ジェコス株式会社 2025年7月25日公表資料)
開示資料は、本件による2026年3月期の連結業績への影響は軽微であると判断していることを記載しています。
出典: ジェコス株式会社「Notice Concerning the Conversion of FUCHI Pte. Ltd. (Singapore) into a Consolidated Subsidiary of the Company」(2025年07月25日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
株式を買うのではなく、増資を引き受ける形です。
払い込んだお金は、既存の株主ではなく会社に入ります。
既存の株主の持分は、その分だけ薄まります。
中小企業でも、この形は使われることがあります。
会社に資金が必要なときは、増資のほうが合います。
逆に株主が現金を得たいときは、譲渡になります。
どちらを選ぶかで、お金の行き先が変わります。
渡す側の目的が、手元の現金か事業の資金かで分かれます。
目的から形を選ぶ、という順番になる場面です。