ウシオ電機は2025年7月29日、ams-OSRAM AGの新設子会社の株式を取得し子会社化すると公表しました。新設子会社の設立日および本件実行日はいずれも2026年3月期第4四半期を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ウシオ電機株式会社(6925・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | OSRAM GmbH(Marcel-Breuer-Straße 4, 80807 Munich, Germany) |
| 譲渡対象 | ams-OSRAM AGが設立を予定している新設子会社(半導体製造装置向け特殊ランプ等の事業を承継)(産業及びエンターテインメント用ランプの設計・製造・販売(半導体製造装置向け特殊ランプ等)) |
| 所在地 | 未定(開示資料に記載なし) |
| 手法 | ams-OSRAM AGの新設子会社の株式取得(子会社化)。取得後の議決権所有割合は100.0%となる。開示資料は、本件の実行が契約に定める前提条件が満たされることを条件としていることを記載している |
| 対価 | 取得価額は、異動する子会社の普通株式(概算額)84.8百万ユーロ(約146億円)、アドバイザリー費用等(概算額)3.5百万ユーロ(約6億円)、合計(概算額)88.3百万ユーロ(約152億円)。開示資料は、支払いに自己資金および金融機関からの借入れ等により調達した資金を充当する予定であること、最終的な取得価額は契約に定める実行時の価格調整を反映して修正されることを記載している |
| 日程 | 2025年7月28日 取締役会決議日/2025年7月28日 契約締結日/2026年3月期第4四半期(予定) 新設子会社の設立日/2026年3月期第4四半期(予定) 本件実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合:0%)、取得株式数は未定で、取得後の議決権所有割合は100.0%です。取得価額は普通株式(概算額)84.8百万ユーロ(約146億円)、アドバイザリー費用等(概算額)3.5百万ユーロ(約6億円)、合計(概算額)88.3百万ユーロ(約152億円)です(出典:ウシオ電機株式会社 2025年7月29日公表資料)
開示資料は、支払いに自己資金および金融機関からの借入れ等により調達した資金を充当する予定であること、取得価額には現在の想定額を記載しており最終的な取得価額は契約に定める本件実行時の価格調整を反映して修正されることを記載しています。
譲渡元のOSRAM GmbHは所在地がMarcel-Breuer-Straße 4, 80807 Munich, Germany、事業内容が車載用光源など業務用照明の設計・製造・販売、資本金が563百万ユーロ、純資産が1,887百万ユーロで、大株主及び持株比率はOSRAM Beteiligungen GmbHが60.3%です(出典:ウシオ電機株式会社 2025年7月29日公表資料)
開示資料は、今回は半導体製造装置向け特殊ランプ等が譲渡対象となること、買い手が2024年に策定した成長戦略に基づき事業ポートフォリオ変革、構造改革、資本効率向上の施策を進めており、本件が事業ポートフォリオ変革の一環であることを記載しています。
開示資料は、本件の実行が契約に定める前提条件が満たされることを条件としていることを記載しています。
出典: ウシオ電機株式会社「ams-OSRAM AGの新設子会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2025年07月29日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
取得価額が、実行時の調整で変わると明記されています。
契約の時点では、まだ確定していないということです。
事業を切り出す取引では、よく使われる仕組みです。
中小企業の譲渡でも、調整条項は入ることがあります。
実行の日までに、現金や在庫が動くからです。
増えていれば価格に足し、減っていれば引きます。
どの項目をどう数えるかは、契約で決めておきます。
決めていないと、実行の直前で争いになります。
調整の算式を、署名の前に読んでおく場面です。