中小企業向けにOA機器や情報セキュリティ機器を販売するNo.1は2025年8月29日、滋賀県彦根市でOA機器の販売とメンテナンスを営む進々堂商光株式会社の全株式を個人株主から取得し、子会社化することを決定したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社No.1(3562・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 進々堂商光株式会社(OA機器の販売およびメンテナンス) |
| 所在地 | 滋賀県彦根市 |
| 手法 | 株式譲渡(個人株主から全株式を取得し、子会社化) |
| 対価 | 普通株式 800百万円、アドバイザリー費用等(概算)58百万円 |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結 2025年8月29日/実行 2025年9月30日(予定) |
開示資料によれば、進々堂商光は1972年10月設立、資本金2,700万円で、直近3期の売上高は521百万円、520百万円、574百万円、営業損益は△4百万円、6百万円、81百万円です。取得価額は普通株式800百万円とアドバイザリー費用等の概算58百万円、実行は2025年9月30日の予定です(出典:株式会社No.1 2025年8月29日公表資料)。
No.1は、中期経営計画で事業領域の拡大に向けた積極投資を重点戦略に掲げてM&Aを活用する方針を立てており、対象会社が中小企業や官公庁、教育機関に複合機やIT機器を販売する滋賀県有数の販売会社であることを取得の理由に挙げています。
中小企業の経営者は、どう読むか
地域で有数のOA機器販売店が、同じ商材を全国で扱う上場企業に迎え入れられた例です。地域の顧客基盤と保守の体制が、機器の販売そのものより価値として見られています。
直近期に利益が大きく伸びた年に承継が決まり、価額が開示されています。業績が上向いた局面は買い手が将来を見込みやすく、価額の交渉も進みやすい時期です。