高周波焼入れなどの熱処理を手がける高周波熱錬(ネツレン)は2025年11月10日、川崎市で熱交換器やヒートポンプ、省エネのコンサルティングを営むMDI株式会社の株式を個人株主から取得し、子会社化することを決定したと公表しました。株式の譲渡は2025年11月と2028年11月の2段階で実行する予定です。

開示された事実

譲受(買い手)高周波熱錬株式会社(5976・東証プライム)
譲渡対象MDI株式会社(熱交換器の設計・販売、ヒートポンプ・チラーの設計・製造・販売、洗浄液の製造・販売、省エネコンサルティング等)
所在地神奈川県川崎市
手法株式譲渡(個人株主から株式1,000株を取得し、子会社化。実行は2段階)
対価非開示(開示資料に「相手方の意向を踏まえ開示を差し控える」と記載)
日程取締役会決議 2025年11月10日/契約締結 2025年11月11日/実行 第一次 2025年11月28日(予定)・第二次 2028年11月28日(予定)

開示資料によれば、MDIは2005年12月設立、資本金10百万円で、直近3期の売上高は335百万円、1,016百万円、616百万円、営業利益は75百万円、295百万円、155百万円です。取得株式数は1,000株で、取得価額は相手方の意向により非開示です(出典:高周波熱錬株式会社 2025年11月10日公表資料)。

ネツレンは、長期ビジョンの第2フェーズとして成長ドライバーの創生などに取り組んでおり、対象会社が工場のCO2削減や省エネ、暑熱対策を目的とする排熱回収の提案と省エネシステムを手がける熱マネジメントの会社であることを取得の理由に挙げています。

出典: 高周波熱錬株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「MDI株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2025年11月10日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

株式を一度に譲らず、数年後に残りを譲る二段階の設計です。売り手の経営者が一定期間関与を続けながら引き継ぐ形として、技術系の会社の承継で使われます。

年ごとの売上の振れが大きい会社でも、技術と提案力を評価して製造業の上場企業が迎え入れています。数字の推移だけでなく、事業の中身を説明できることが承継の材料になります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。