ナカニシは2026年3月5日、連結子会社の NSK America Corp. が Acra Cut, Inc. および Intech, Inc. の全株式を取得し、それぞれ子会社化(買い手の孫会社化)することを決議したと公表しました。株式譲渡実行日は2026年4月1日(予定)です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | NSK America Corp.(株式会社ナカニシの100%子会社)(7716・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 個人(氏名・住所は相手先との守秘義務により非開示。開示資料は両社の大株主及び持株比率をいずれも信託が100%と記載している) |
| 譲渡対象 | Acra Cut, Inc. および Intech, Inc.(Acra Cut, Inc. は脳神経外科用医療機器の製造および販売、Intech, Inc. は機械加工および成型された部品の製造) |
| 所在地 | アメリカ・マサチューセッツ州アクトン(Acra Cut, Inc. は989 Main Street Acton, MA 01720, USA、Intech, Inc. は979 Main Street Acton, MA 01720, USA) |
| 手法 | 子会社による株式取得(孫会社化)。取得主体は買い手の100%子会社である NSK America Corp.。Acra Cut, Inc. は異動前0株から100株(議決権の数100個)を取得して議決権所有割合100%、Intech, Inc. は異動前0株から1,075株(議決権の数1,075個)を取得して議決権所有割合100%となる。開示資料は、本株式取得が買い手と個人の間の契約に基づくものであり守秘義務を有しているため取得価額や孫会社化する会社の財産状況など情報の一部の記載を控えていること、東京証券取引所が定める適時開示基準には該当しないが有用な情報と判断して任意開示するものであることを記載している |
| 対価 | 取得価額は相手先である個人との守秘義務により両社とも非開示とされている。開示資料は、取得価額が第三者によるデューディリジェンス結果や買い手による株式価値算定結果をふまえた合理性のある価額として買い手取締役会の決議を得たうえで決定していることを記載している |
| 日程 | 2026年3月5日 取締役会決議日/2026年3月5日 契約締結日/2026年4月1日(予定) 株式譲渡実行日 |
Acra Cut, Inc. については異動前の所有株式数0株(議決権所有割合0%)から取得株式数100株(議決権の数100個)、異動後は100株で議決権所有割合100%です。Intech, Inc. については異動前0株から取得株式数1,075株(議決権の数1,075個)、異動後は1,075株で議決権所有割合100%です(出典:株式会社ナカニシ 2026年3月5日公表資料)
取得価額は相手先である個人との守秘義務により両社とも非開示とされています。開示資料は、取得価額が第三者によるデューディリジェンス結果や買い手による株式価値算定結果をふまえた合理性のある価額として買い手取締役会の決議を得たうえで決定していること、両社の経営成績および財政状態も非開示とすることを記載しています。
Acra Cut, Inc. は所在地が989 Main Street Acton, MA 01720, USA、事業内容が脳神経外科用医療機器の製造および販売、資本金が1千米ドル(150千円)、設立年月日が1982年7月16日です。Intech, Inc. は所在地が979 Main Street Acton, MA 01720, USA、事業内容が機械加工および成型された部品の製造、資本金が21千米ドル(3,150千円)、設立年月日が1966年4月19日です(1米ドル=150.00円を適用)(出典:株式会社ナカニシ 2026年3月5日公表資料)
取得主体は名称が NSK America Corp.、所在地が1800 Global Parkway, Hoffman Estates, IL 60192, USA、事業内容が買い手製品の販売(歯科事業・外科事業・機工事業)、資本金が3,594千米ドル(539百万円)、設立年月日が1984年7月2日で、買い手が総議決権の100%を保有しています(出典:株式会社ナカニシ 2026年3月5日公表資料)
開示資料は、買い手が中期経営計画において外科事業を歯科事業に次ぐ第2の柱とするべく開発・製造リソースの集中的な投入とM&Aを通じた事業領域の拡大を進めていること、Acra Cut 社が自動停止機能付き頭蓋骨穿孔器のパイオニアであること、Intech 社が高品質な外科用手術器具の供給を支える役割を担っていること、現地製造の拡大が米国政府による関税政策の影響の低減にもつながると期待していることを記載しています。
出典: 株式会社ナカニシ「当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ」(2026年03月05日公表)・適時開示
中小企業の経営者は、どう読むか
二社を同じ日に、同じ買い手がまとめて引き受けました。
一社は製品を持ち、もう一社はつくる力を持っています。
製品と工場を、一度に手に入れる組み立てです。
中小企業でも、関係する会社が複数あることは多いです。
製造と販売を分けている、不動産だけ別会社にしている。
そのとき、どこまでを一緒に渡すかを先に決めます。
片方だけ渡すと、残った会社が立ちゆかないこともあります。
売り主が同じなら、まとめて渡すほうが早いこともあります。
関係会社の範囲を決める、という場面です。