シーユーシーは2026年9月25日、保有する投資有価証券に係る公開買付けへの不応募契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 公開買付者(本開示に名称の記載はない。スクイーズアウト等の完了後に対象者の完全親会社となる) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社シーユーシー(9158・東証グロース。対象者株式840,000株を保有) |
| 譲渡対象 | 対象者の株式840,000株(シーユーシーが投資有価証券として保有)((本開示に記載なし)) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 公開買付けへの不応募契約。①公開買付けに応募しない ②その後の自己株式公開買付けに一部を応募・売却 ③スクイーズアウト等の完了後に公開買付者を完全親会社とする株式交換を通じ、公開買付者の議決権比率11.09%を所有する株主として間接的な出資を継続 |
| 対価 | 所有する対象者株式は全840,000株。株式交換後に公開買付者の議決権比率11.09%を所有。取引の完了に伴い親会社の所有者に帰属する持分が176百万円増加する見込み |
| 日程 | 2026年9月25日 契約締結/2026年9月28日から2026年11月10日 公開買付期間(予定)/2026年11月17日 決済の開始日(予定)/2026年11月18日から2026年12月16日 自己株式公開買付け買付期間(予定) |
開示資料によれば、同社はこれまで自社グループおよび対象者グループの企業価値向上を目的として対象者株式を所有してきました。今般、同株式の非公開化にあたり公開買付者より取引の提案を受け、社内で検討を重ねた結果、本取引による対象者の企業価値向上が自社グループの中長期的な株主価値向上にも資すると判断し、提案に応じて契約を締結したとされています。
契約の内容は、公開買付けにおいて所有する対象者株式全840,000株を応募しないこと、その後に対象者が実施する自己株式公開買付けに対し所有する対象株式の一部を応募・売却すること、ならびにスクイーズアウト等の完了後に公開買付者を完全親会社とする株式交換を通じ、公開買付者の議決権比率11.09%を所有する株主として対象者に対する間接的な出資を継続することに合意するものです(出典:株式会社シーユーシー 2026年9月25日公表資料)
日程は、契約の締結日が2026年9月25日、公開買付期間が2026年9月28日から2026年11月10日(予定)、決済の開始日が2026年11月17日(予定)、自己株式公開買付け買付期間が2026年11月18日から2026年12月16日(予定)です。本件による2027年3月期連結損益への影響はなく、取引の完了に伴い親会社の所有者に帰属する持分が176百万円増加する見込みとされています(出典:株式会社シーユーシー 2026年9月25日公表資料)
出典: 株式会社シーユーシー(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「投資有価証券に係る公開買付けへの不応募契約の締結に関するお知らせ」(2026年09月25日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
持っている株を売らず、別の形に持ち替えています。公開買付けには応じず、自己株式の買付けには一部応じ、残りは親会社の株に換える。三段構えです。
なぜ分けるかというと、受け取るものを選べるからです。現金で受け取る分と、株として残す分を分けられます。
中小企業の譲渡でも、同じ考え方が使えます。株主が複数いるとき、現金で降りたい人と、残って伸びに乗りたい人が分かれます。
全員を同じ条件にする必要はありません。ただし、条件を分けるなら、なぜ分けるのかを説明できる形にしておきます。
持ち替えたあとの持ち分は一割強で、経営には関われません。残すなら、何のために残すのかを決めてから決めます。