クリーク・アンド・リバー社は2024年1月31日、株式会社Shiftallの株式取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、買い手グループが2016年よりVRをはじめとしたXRコンテンツ開発やヘッドマウントディスプレイなどのハードウェアの取り扱いを行っており、2023年3月には自社開発によるメタバースのサービス提供を開始したと記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社クリーク・アンド・リバー社(4763・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | パナソニックホールディングス株式会社 |
| 譲渡対象 | 株式会社Shiftall(VR・メタバース・IoT機器の企画・開発・販売・サポート等) |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権の所有割合100%を取得して子会社化) |
| 対価 | 取得価額は株式取得の相手方との秘密保持契約に基づき非開示。第三者による株式価値の算定結果を勘案して決定したと記載。取得価額は開示基準には該当していないと記載 |
| 日程 | 2024年1月31日 取締役会決議日・契約締結日/2024年2月1日(予定) 株式譲受実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0%)、譲受による取得株式数は普通株式100株(議決権の数100個)、移動後は普通株式100株(議決権の所有割合100%)です。取得価額は株式取得の相手方との秘密保持契約に基づき非開示とされ、第三者による株式価値の算定結果を勘案して決定したと記載されています。あわせて、取得価額は開示基準には該当していないと記載されています(出典:株式会社クリーク・アンド・リバー社 2024年1月31日公表資料)
対象会社は、所在地が東京都中央区日本橋馬喰町、事業内容がVR・メタバース・IoT機器の企画・開発・販売・サポート等、資本金が40百万円、設立年月が2018年2月です。大株主及び持株比率はパナソニックホールディングス株式会社が100%と記載されています(出典:株式会社クリーク・アンド・リバー社 2024年1月31日公表資料)
対象会社の総資産は2021年3月期184,319千円、2022年3月期234,634千円、2023年3月期390,541千円、当期純利益は同じ順に12,063千円、26,448千円、34,950千円と記載されています(出典:株式会社クリーク・アンド・リバー社 2024年1月31日公表資料)
買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。
日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年1月31日、株式譲受実行日が2024年2月1日(予定)です。今期の買い手の連結業績への影響は軽微だが、中長期的に連結業績の向上に資するものと記載されています。
出典: 株式会社クリーク・アンド・リバー社「株式会社Shiftallの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
大企業のグループから、別の上場会社へ会社が移る形です。グループの中で置き場所がなくなった会社が動きます。
売り手が大企業でも、買われる会社の規模は中小企業と変わりません。相手の大きさと、会社の大きさは別です。
値段は出していませんが、開示の基準には当たらない大きさだと書いています。規模の程度だけを示す形です。
第三者の算定を経ていることも書いています。金額ではなく、決め方を説明する形です。
対象会社は総資産と利益が三期で伸びています。買われる理由が、この並びに出ています。
機器の企画と開発は、設計できる人で成り立ちます。買う側が見るのは、その人たちが残るかどうかです。
契約から実行まで一日です。段取りが先に固まっていたことが、この間隔に出ています。
買い手はもとから同じ分野の事業をしています。手の内が分かる相手を買う形で、調べる順番も自社の経験に沿います。