尾家産業は2024年2月9日、壽屋商事株式会社の株式の取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社が1957年4月に設立され、徳島県で病院や福祉施設などのヘルスケアフード業態向けに冷凍食品を中心とした業務用食品卸売事業を営む会社であるとしています。

開示された事実

譲受(買い手)尾家産業株式会社(7481・)
譲渡(売り手)寿グループ株式会社(対象会社の株式100%を保有)
譲渡対象壽屋商事株式会社(業務用冷凍食品卸売事業)
所在地徳島県徳島市南沖洲
手法株式譲渡(議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)
対価取得価額は普通株式41百万円、デューデリジェンスに係る費用等(概算)42百万円、合計(概算)83百万円
日程令和6年2月9日 取締役会決議日・契約締結日/令和6年2月29日(予定) 株式譲渡実行日

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個)、取得株式数は30,000株(議決権の数30,000個)、異動後は30,000株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は普通株式41百万円、デューデリジェンスに係る費用等(概算)42百万円、合計(概算)83百万円です(出典:尾家産業株式会社 2024年2月9日公表資料)

対象会社は、所在地が徳島県徳島市南沖洲、事業内容が業務用冷凍食品卸売事業、資本金が20,000千円、設立年月日が1957年4月です。大株主及び持株比率は寿グループ株式会社が100%と記載されています(出典:尾家産業株式会社 2024年2月9日公表資料)

対象会社の純資産は令和3年1月期345百万円、令和4年1月期357百万円、令和5年1月期211百万円、総資産は同じ順に693百万円、676百万円、614百万円、売上高は1,449百万円、1,543百万円、1,741百万円と記載されています(出典:尾家産業株式会社 2024年2月9日公表資料)

買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも記載すべきものがないとされています。開示資料は、対象会社の代表取締役社長には引き続き現在の代表者が就任予定であると記載しています。

日程は、取締役会決議日と契約締結日が令和6年2月9日、株式譲渡実行日が令和6年2月29日(予定)です。本件による当期業績への影響は軽微と記載されています。

出典: 尾家産業株式会社「壽屋商事株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月09日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買うのにかかる費用のうち、調査の費用が株の代金とほぼ同じ額になっています。

中小企業の譲渡では、金額が小さいほど費用の割合が大きくなります。買う側が調査の範囲を絞る理由がここにあります。

対象会社は売上が三期で伸びているのに、純資産は直前の期に大きく減っています。何が起きたのかを分けて見るところです。

数字の向きが揃っていないときは、配当や特別な損失など、売上以外の動きを確かめます。

売ったあとも代表者が残る予定だと書かれています。引き継ぎの形が先に決まっている例です。

中小企業の譲渡では、ここが条件の中心になることがあります。残る期間と役割を契約に書く論点です。

買い手は同じ業務用食品卸で、拠点のない県に入る形です。買う理由が、地図の空白を埋める側にあります。

創業から六十年を超える会社です。古い会社には、登記や昔の契約の整理が残っていることがあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。