日東精工は2024年2月22日、Vulcan Forge Private Limited の株式取得と、同社および Vulcan Cold Forge Private Limited の子会社化を公表しました。開示資料は、対象会社が冷間圧造部品の設計・製造・販売を手掛け、製造が困難な複雑な形状を製品化できる技術力とノウハウを有し、インド国内の自動車・自動二輪業界、農業機械業界の企業との取引を拡大していると記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)日東精工株式会社(5957・)
譲渡(売り手)対象会社の株主(個人株主3名)
譲渡対象Vulcan Forge Private Limited(あわせて Vulcan Cold Forge Private Limited も子会社化)(圧造部品の設計、製造、販売)
所在地インド・ニューデリー(工場はハリヤナ州グルグラム)
手法株式譲渡(議決権所有割合100%を取得して子会社化。あわせて関係会社も子会社化する)
対価取得価額は相手方との秘密保持契約があり非公開。デューデリジェンスの結果及び第三者による株価算定の結果等を考慮して決定したと記載
日程2024年2月22日 取締役会決議日・譲渡契約締結日/2024年5月1日(予定) 株式譲渡実行日

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0%)、取得株式数は1,115,730株、異動後は1,115,730株(議決権の数1,115,730個・議決権所有割合100%)です。取得価額は相手方との秘密保持契約があり非公開とされ、デューデリジェンスの結果及び第三者による株価算定の結果等を考慮して決定したと記載されています(出典:日東精工株式会社 2024年2月22日公表資料)

対象会社は、登録住所がインド・ニューデリー、工場住所がハリヤナ州グルグラム、事業内容が圧造部品の設計・製造・販売、資本金がINR 11百万(20百万円)、設立年月日が1991年9月19日です。大株主は個人株主3名と記載されています(出典:日東精工株式会社 2024年2月22日公表資料)

買い手との資本関係は該当事項がないと記載されています。

開示資料は、本件子会社化が中期経営計画のファスナー事業の重点施策である成長国への販路拡大の取り組みの一つであり、インド市場への本格的な進出と買い手グループの販売力・製品力の強化につながると記載しています。

日程は、取締役会決議日と譲渡契約締結日が2024年2月22日、株式譲渡実行日が2024年5月1日(予定)です。本件株式取得が買い手の2024年12月期の連結業績に与える影響は現在精査中と記載されています。

出典: 日東精工株式会社「Vulcan Forge Private Limitedの株式取得とVulcan Forge Private LimitedおよびVulcan Cold Forge Private Limitedの子会社化に関するお知らせ」(2024年02月22日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

一つの会社を買うことで、関係する会社も一緒に子会社になる形です。何が付いてくるのかを数えておきます。

株主が家族の個人三名です。全部を動かすには三人の合意が揃う必要があります。

中小企業の譲渡でも、株が家族に分かれている形はよくあります。誰が決めるのかを先に整えておく論点です。

契約から実行まで二か月以上あります。海外の会社なので、現地の手続きに時間がかかります。

値段は秘密保持契約で出していません。そのかわり調査と第三者の算定を経たことを書いています。

圧造部品は、金型と、それを作れる人の技能で成り立ちます。買う側が見るのは、その両方が引き継げるかです。

対象会社は設立から三十年を超えています。長く続いた会社ほど、取引先との関係が資産になります。

海外の会社なので、通貨・法令・労務の確認が増えます。国内の案件と同じ段取りでは進みません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。