瀧上工業は2024年3月26日、同日開催の取締役会において株式会社菊池鉄工所の全株式を取得することを決議し、株式譲渡契約を締結したと公表しました。取得するのは13,825株で、発行済株式数に対する割合は100%となります。取得前の所有株式数は0株です。取得価額は1,186百万円で、株式譲渡代金およびFAサービス等の付随費用を含めた概算金額と記載されています(出典:瀧上工業株式会社 2024年3月26日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 瀧上工業株式会社(5918・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 菊池鉄工所の株主(個人1名が100%を保有) |
| 譲渡対象 | 株式会社菊池鉄工所(鉄骨、溶接H形鋼など鉄鋼工作物の製作加工及び設計施工) |
| 所在地 | 滋賀県甲賀市 |
| 手法 | 株式譲渡契約の締結(13,825株・発行済株式数に対する割合100%を取得して子会社化)。開示資料は、日程が現時点における予定であり、株式取得を正式に決定した後に公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとしている |
| 対価 | 1,186百万円。株式譲渡代金およびFAサービス等の付随費用を含めた概算金額と記載 |
| 日程 | 2024年3月26日 株式譲渡契約書承認取締役会・株式譲渡契約書締結/2024年10月1日 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が滋賀県甲賀市土山町黒川1380、事業内容が鉄骨、溶接H形鋼など鉄鋼工作物の製作加工及び設計施工、資本金が98,000,000円、設立年月日が1960年11月9日です。大株主及び持分比率は個人1名が100%です(出典:瀧上工業株式会社 2024年3月26日公表資料)
買い手との関係について、外注先としての取引実績があるが軽微であると記載されています。資本関係・人的関係については記載すべき事項がないとされています。
対象会社の経営成績は、2023年9月期が売上高3,464,907千円・営業利益13,819千円・当期純利益29,155千円です。売上高は2021年9月期が1,941,820千円、2022年9月期が2,861,684千円で、営業利益は▲7,857千円、77,260千円でした。財政状態は2023年9月期末の純資産が1,352,241千円、総資産が2,250,262千円です(出典:瀧上工業株式会社 2024年3月26日公表資料)
開示資料は取得の理由について、買い手グループが1895年の創業以来120年以上にわたり橋梁・鉄骨事業を通じて社会基盤の整備に努めてきたこと、橋梁・鉄骨その他鋼構造物の設計から製作・架設まで一貫した施工を行う専業メーカーであること、コロナ禍を契機とする社会環境の変化に対応可能な企業体質の実現をスローガンに掲げていることを挙げています。
対象会社については、1960年11月の創業以来、大阪府堺市を拠点としてきたと記載されています。
日程は、2024年3月26日が株式譲渡契約書承認取締役会と株式譲渡契約書締結日、2024年10月1日が株式譲渡実行日(予定)です。開示資料は、この日程が現時点における予定であり、株式取得を正式に決定した後に公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとしています。
出典: 瀧上工業株式会社「株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結のお知らせ」(2024年03月26日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
契約は三月で、実行は十月です。あいだが半年あります。
開示も、これは予定であって正式な決定は後だと書いています。契約と実行は別の段です。
中小企業の譲渡でも、契約から実行まで数か月空くことがあります。許認可や決算期の都合です。
その間に業績が動けば、値段の話が蒸し返されます。だから長いほど条件の書き方が大事になります。
対象会社の売上は三期で十九億円から三十四億円へ伸びています。利益は増えていません。
売上が増えて利益が増えないのは、材料費か人件費が追いついていないしるしです。
買い手は同じ鉄骨の専業で、外注先としての付き合いもありました。中身は見えています。
値段は十一億八千六百万円で、純資産十三億五千万円を下回ります。純資産より安い値段です。