フジオーゼックスは2024年3月28日、株式会社ピーアンドエムの全株式を取得すると公表しました。取得するのは60株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。取得前の所有株式数は0株です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社フジオーゼックス(7299・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | ピーアンドエムの株主(個人1名が60%、ほか2名) |
| 譲渡対象 | 株式会社ピーアンドエム(金属製品・部品の製造販売、医療器具等の開発及び製造販売) |
| 所在地 | 福島県会津若松市 |
| 手法 | 株式譲渡(60株・議決権所有割合100%を取得して子会社化) |
| 対価 | 相手方との守秘義務契約により非開示。取得価額の検討に際しては、外部専門家によるデューディリジェンスの結果より、第三者による株式価値評価(ディスカウント・キャッシュ・フロー法等の手法によるもの)を参考に検討し、相手方との交渉を経て決定したと記載 |
| 日程 | 2024年3月28日 取締役会決議・契約締結/2024年7月上旬 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が福島県会津若松市門田町工業団地11番地、事業内容が金属製品・部品の製造販売と医療器具等の開発及び製造販売、資本金が3百万円、設立年月日が1998年10月26日です。大株主及び持株比率は個人1名が60%、ほか2名です。買い手との間に記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:株式会社フジオーゼックス 2024年3月28日公表資料)
対象会社の経営成績は、2023年9月期が売上高1,347百万円・営業利益269百万円・当期純利益201百万円です。売上高は2021年9月期が951百万円、2022年9月期が1,262百万円で、営業利益は92百万円、277百万円でした。財政状態は2023年9月期末の純資産が568百万円、総資産が1,219百万円です(出典:株式会社フジオーゼックス 2024年3月28日公表資料)
取得価額は相手方との守秘義務契約により非開示とされています。開示資料は、取得価額の検討に際しては外部専門家によるデューディリジェンスの結果より、第三者による株式価値評価(ディスカウント・キャッシュ・フロー法等の手法によるもの)を参考に検討し、相手方との交渉を経て決定したと記載しています。
開示資料は取得の理由について、買い手が中期経営計画の基本方針の1つとして「新規事業のスタートおよび基軸への成長」を掲げ、既存事業である自動車部品業界にこだわることなく事業拡大を開始していることを挙げています。
対象会社については、1998年の設立以来、ファクトリーオートメーション機器等の精密部品を高い技術力を持って生産し、堅実な成長を続けていると記載されています。ものづくりにおける経営理念が買い手と共通するものであり、高い親和性を根幹として相互の力を合わせると記載されています。
日程は、2024年3月28日が取締役会決議日と契約締結日、2024年7月上旬が株式譲渡実行日(予定)です。対象会社は2025年3月期から連結子会社となります。
出典: 株式会社フジオーゼックス「株式会社ピーアンドエムの全株式取得に関するお知らせ」(2024年03月28日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売上十三億円で営業利益が二億六千万円です。利益の率が二割を超えています。
部品の製造でこの率は高いほうです。作れる相手が少ない部品を持っているしるしです。
中小企業の譲渡で高く評価されるのは、売上の大きさより、この率のほうです。
純資産は三期で一億六千万円から五億六千万円へ増えています。利益を内に積んできた会社です。
株主は三人で、いちばん多い人が六割です。残りを二人が分けて持っています。
株が分かれている会社を全部買うには、全員から集めます。先に意思をそろえておきます。
買い手は自動車部品の会社で、新しい柱を探していると書いています。畑の外を買う形です。
畑が違う相手に売るときは、買ったあと誰が現場を回すのかを先に決めます。買い手に土地勘が無いからです。