海帆は2024年4月4日、株式会社BOBSおよび株式会社ワイデンの全株式取得に向けた基本合意契約書の締結を取締役会で決議したと公表しました。開示資料は、基本合意契約書を締結後、専門家を交えたデューデリジェンスを行い、株式価値の算定等の結果から買い手の利益に寄与すると判断した場合に、2社が買い手の100%子会社となる予定であると記載しています。これは取得の決定ではなく、協議の開始です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社海帆(3133・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (開示資料に譲渡人として個人が記載されている。当サイトの方針により氏名は再掲しない) |
| 譲渡対象 | 株式会社BOBS および 株式会社ワイデン(医療機関の経営管理、資産管理などの指導及び援助/医療機関及び各種団体の経営、運営並びに財務に関するコンサルティング) |
| 所在地 | 大阪市中央区 |
| 手法 | 株式取得に向けた基本合意契約書の締結。開示資料は、基本合意契約書の締結後に専門家を交えたデューデリジェンスを行い、株式価値の算定等の結果から買い手の利益に寄与すると判断した場合に2社が100%子会社となる予定である、と記載している。決定ではなく、協議の開始です。 |
| 対価 | 取得予定価格は両社とも未定 |
| 日程 | 2024年4月4日 取締役会決議・基本合意契約書締結/2024年6月30日 株式譲渡実行(予定) |
取得予定株式数は、BOBSが3株(議決権の数3個)、ワイデンが2株(議決権の数2個)です。いずれも取得前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、取得後の所有株式数は取得予定株式数と同数(議決権所有割合100.0%)です。取得予定価格は両社とも未定と記載されています(出典:株式会社海帆 2024年4月4日公表資料)
BOBSは所在地が大阪市中央区谷町6-11-11-301、事業内容が医療機関の経営管理、資産管理などの指導及び援助、資本金が30,000円、設立が2019年3月5日です。ワイデンは所在地が大阪市中央区東心斎橋一丁目13番14号201、事業内容が医療機関及び各種団体の経営、運営並びに財務に関するコンサルティング、資本金が20,000円、設立が2017年12月1日です(出典:株式会社海帆 2024年4月4日公表資料)
開示資料は、2社が大阪に本部を置く医療法人大美会のMS法人(Medical Serviceの略称)であり、当該MS法人が大美会と業務委託契約書を締結しており、委託業務の内容は大美会の経営管理及び総務業務であると記載しています。大美会については、関西地区を中心に7店舗の美容クリニックを展開しており、今年度における売上高は17億円を超える見込みであると記載されています(出典:株式会社海帆 2024年4月4日公表資料)
開示資料は目的について、買い手が飲食事業を中心に事業展開を進めてきたが、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響から事業全体の構造改革を進めてきたこと、その一環として再生可能エネルギー事業を立ち上げ現在は拡大の段階にあること、さらなる事業の構造改革として美容クリニック事業の支援業務を含むヘルスケア事業の参入を検討してきたことを記載しています。
開示資料は、基本合意契約書の締結に関してデューデリジェンスを行う費用として約3百万円を見込んでいると記載しています。また、BOBSの譲渡人である個人が買い手の株式を42,300株保有していると記載されています(出典:株式会社海帆 2024年4月4日公表資料)
出典: 株式会社海帆「株式会社BOBS及び株式会社ワイデンの株式取得に向けた基本合意書締結のお知らせ」(2024年04月04日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
これは基本合意です。買うと決まった話ではありません。
開示資料も、調査の結果を見てから判断すると書いています。
この段階で公表するのは上場会社の義務で、中小企業の譲渡では公表しません。
ただし順番は同じです。先に大枠を合意し、そのあとで中を見ます。
値段が未定のまま合意に入っています。調査のあとで決める形です。
売る側から見れば、ここで降りられる余地が残っているということです。
逆に、当社のように中間金のある仲介では、この段階で費用が動くこともあります。
医療法人そのものではなく、その経営管理を請け負う会社を買う形です。