トーヨーカネツは2024年10月23日、子会社のトーヨーコーケン株式会社がマックスプル工業株式会社の株式を取得し、孫会社化することを公表しました。株式譲渡契約の締結日は2024年10月17日です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | トーヨーカネツ株式会社(子会社のトーヨーコーケン株式会社が取得)(6369・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | マックスプル工業株式会社(各種手動・電動ウインチ、産業用諸機械の設計・製作・販売) |
| 所在地 | 千葉県流山市 |
| 手法 | 株式取得(子会社が全株式を取得し孫会社化) |
| 対価 | 非公表(開示資料に取得価額の記載なし) |
| 日程 | 株式譲渡契約締結日 2024年10月17日(公表 10月23日)/株式譲渡の予定時期 2025年1月17日(予定) |
開示資料によれば、取得株式数は18,600株で取得後の議決権所有割合は100%です。取得価額の記載はありません。対象会社は1976年2月設立、資本金1,300万円、従業員29名(2024年9月現在)で、各種手動・電動ウインチと産業用諸機械の設計・製作・販売を行っています(出典:トーヨーカネツ株式会社 2024年10月23日公表資料)。
買い手となる子会社は1957年2月設立、資本金9,000万円、従業員112名で、ウインチ・ホイスト・荷揚機などの設計・製作・販売を手がけています(出典:トーヨーカネツ株式会社 2024年10月23日公表資料)。
取得の理由として同社は、対象会社が高品質・高機能な手動ウインチおよび低速電動ウインチを主力製品としてグローバルに拠点を広げ、業界を問わず多様な期待に応えてきたこと、子会社は建設現場向けの電動高速巻き上げウインチを中核製品としており、両社の製品特性や活用領域に重複が少ないことから製品ラインナップを拡充できること、対象会社のグローバルネットワークを活用した海外展開の加速も目指すことを挙げています。
中小企業の経営者は、どう読むか
同じウインチを作る会社どうしですが、買い手は「製品特性や活用領域に重複が少ない」ことを理由に挙げています。同業だから競合、ではありません。手動と電動、低速と高速のように、同じ製品分類の中で守備範囲が分かれていれば互いを補います。
従業員が三十人に満たない会社が、百人規模の会社の傘下に入ります。規模の差があっても、相手が持っていない製品を持っていれば引き継がれます。狭い範囲で作り込んだ製品は、それ自体が値打ちになります。
契約の締結から譲渡の予定時期まで三か月が置かれています。条件を満たすための準備や引き継ぎに時間をかける形です。売る側は、その期間の経営をどうするかを決めておくことになります。
買い手は上場企業ではなくその子会社です。売り手から見ると、契約の相手方は上場企業本体ではありません。誰と契約するのかは最初に確認しておく項目です。