土木資材などを手がける前田工繊は2024年12月19日、株式会社犀工房の株式450株を取得し、発行済株式数に対する割合100%とすることを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 前田工繊株式会社(7821・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社犀工房(製造業) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式取得。発行済株式450株(発行済株式数に対する割合100%)を取得 |
| 対価 | 非開示(開示を控えると記載) |
| 日程 | 株式譲渡契約締結 2024年12月1日/株式譲渡 2024年12月19日 |
取得価額は開示を控えるとされています(出典:前田工繊株式会社 2024年12月19日公表資料)。対象会社の大株主及び持株比率についても開示を控えるとされています。
対象会社の純資産は1,118百万円(2021年12月期)、1,179百万円(2022年12月期)、1,281百万円(2023年12月期)、総資産は1,700百万円、1,734百万円、1,788百万円、売上高は1,227百万円、1,216百万円、1,217百万円です(出典:前田工繊株式会社 2024年12月19日公表資料)。
株式譲渡契約締結日は2024年12月1日、株式譲渡日は2024年12月19日です(出典:前田工繊株式会社 2024年12月19日公表資料)。
開示資料は、本件株式取得が今期の業績に与える影響は軽微であると見込んでいるとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
対象会社の売上は三期でほとんど動いていません。十二億円台で横ばいです。その一方で純資産は毎年増えています。利益を出して内部に積み上げてきた会社だということが、数字から読めます。伸びていなくても、着実に残してきた会社は評価されます。
取得価額も株主の構成も、開示を控えると書かれています。上場企業の開示でも、出さない項目があります。他社の事例から自社の条件を推し量ろうとしても、出ていない情報が多いということです。
契約の締結から株式の譲渡まで、三週間ほど空いています。契約を交わした日に代金が動くわけではありません。その間に何をしてよくて何をしてはいけないかも、契約で決まります。
純資産が十二億円を超える会社です。買い手はこの規模の会社を、業績への影響は軽微だとしています。買い手の体力に対して自社がどのくらいの大きさなのかは、相手が検討できるかを左右します。
総資産と純資産の差が小さい会社です。借入に頼らず回してきた会社ということです。財務の状態は、譲渡のときに手元に残る金額に直接効いてきます。