オートバックスセブンは2025年1月29日、九州エリアを中心にタイヤ専門店「ビーライン」を展開する株式会社ビーラインの持株会社、シー・シックス・ツー・ホールディングス株式会社の全株式を取得し、完全子会社化したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社オートバックスセブン(9832・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | シー・シックス・ツー・ホールディングス株式会社(株式会社ビーラインの持株会社)(持株会社(傘下のビーラインは自動車用タイヤおよびホイール販売事業)) |
| 所在地 | 東京都千代田区(ビーラインは宮崎県宮崎市) |
| 手法 | 株式取得(持株会社の全株式を取得し完全子会社化) |
| 対価 | 非公表(開示資料に取得価額の記載なし) |
| 日程 | 2025年1月29日付で株式を取得し完全子会社化(同日公表) |
開示資料によれば、ビーラインはフランチャイズを含めて73店舗を展開しており、1999年3月設立、資本金は10百万円です。持株会社のシー・シックス・ツー・ホールディングスは2023年1月設立、資本金は10百万円です(出典:株式会社オートバックスセブン 2025年1月29日公表資料)。
取得の理由として同社は、中期経営計画の戦略の一つである「モビリティライフを支え続けるタッチポイントの創出」における重点施策、出店を含む新規拠点・チャネルの拡大の一環であること、対象会社が創業以来九州エリアを中心に小売店舗網を展開してタイヤ専門店として成長を続けていること、重要な事業ドメインとしているタイヤ販売事業の競争力強化に資すると判断したことを挙げています。
本件による今期の連結業績への影響は軽微としています。
中小企業の経営者は、どう読むか
買われたのは事業会社そのものではなく、その上にある持株会社です。持株会社の株式を渡せば、傘下の会社は一度に移ります。複数の会社を営んでいる場合、どの階層の株式を譲るかで、手続きの数と引き継がれる範囲が変わります。
持株会社は事業会社よりあとに設立されており、傘下の店舗網を承継しやすい形に整えたうえで譲渡に至ったと読めます。会社の形を整えることが、譲渡の前段の準備になる例です。ただし、形を変えるには時間と費用がかかるので、譲渡を考え始めた時点で専門家に相談する順番になります。
買い手が求めたのは、自社が持たない地域の店舗網でした。直営とフランチャイズを合わせた店舗数が理由として書かれており、規模そのものが評価の対象になっています。地域に根を張った小売の店舗網は、買い手が一から作るより買うほうが早い資産です。