サイボウズは2025年6月25日、株式会社エヒメスポーツエンターテイメントとの資本業務提携契約の締結と、同社の第三者割当増資の引受による株式取得および子会社化を取締役会で決議したと公表しました。対象会社の資本金の額が自社の資本金の額の100分の10以上に相当するため、特定子会社に該当するとしています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | サイボウズ株式会社(4776・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社エヒメスポーツエンターテイメント(プロスポーツチームの運営) |
| 所在地 | 愛媛県 |
| 手法 | 第三者割当増資の引受による株式取得(資本業務提携契約を締結。取得後の所有割合は50.15%となる予定) |
| 対価 | 株式会社エヒメスポーツエンターテイメントの普通株式165百万円、アドバイザリー費用等の概算額28百万円、合計の概算額193百万円 |
| 日程 | 取締役会決議 2025年6月25日 |
開示資料によれば、第三者割当増資の引受により取得したのちの所有割合は50.15%となる予定です。業務提携の内容は、スポーツ事業および地域DXの推進のために協力関係を構築し、経営資源を相互に補完することとされています(出典:サイボウズ株式会社 2025年6月25日公表資料)。
サイボウズは、組織支援で培った技術・ノウハウを地域に提供する方法を探るため「チームワークあふれるまちづくり室」を設立するとし、創業の地である愛媛から挑戦を始めると説明しています。また当該株式は売買を目的とせず、長期保有を前提としているとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
既存株主から株式を買うのではなく、対象会社が新しく発行する株式を引き受ける形です。この方法では、払い込んだ資金が対象会社に入ります。会社にお金を入れて一緒にやる、という性質になります。
既存の株主から買う場合、代金は株主個人に渡り、会社の財務は変わりません。事業を続けるための資金が必要なのか、経営者が対価を受け取りたいのか。目的によって選ぶ方法が変わります。
開示資料には、売買を目的とせず長期保有を前提とすると明記されています。相手がどういう姿勢で関わろうとしているのかは、条件と同じくらい確認しておきたい点です。