トクヤマは2026年10月1日、セメント・固化材の国内販売事業および一部連結子会社株式の譲渡に伴う完全子会社の設立・会社分割と、その会社の株式譲渡が完了したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 太平洋セメント株式会社 |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社トクヤマ(コード 4043・東証プライム) |
| 譲渡対象 | トクヤマセメント株式会社(譲渡完了後、同日付で「トクヤマ太平洋株式会社」へ商号変更)(セメント・固化材の国内販売) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 完全子会社の設立と会社分割で事業を移し、その会社の株式を譲渡(保有株式の全部) |
| 対価 | 譲渡対価 370億円(開示済み)。これを基礎に、連結上の簿価・関連費用その他を勘案し、譲渡益として約305億円の特別利益を計上する見込み |
| 日程 | 2026年10月1日 株式譲渡の完了(会社分割・新会社設立を経たもの) |
異動した子会社はトクヤマセメント株式会社で、保有株式の全てを太平洋セメント株式会社へ譲渡し、異動後の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)になりました(出典:株式会社トクヤマ 2026年10月1日公表資料)
開示資料には、譲渡完了後に同日付で商号が「トクヤマ太平洋株式会社」に変更されると記載されています。
株式譲渡の完了に伴い、開示済みの譲渡対価370億円を基礎として、連結上の簿価・関連費用その他の要因を勘案した結果、譲渡益として約305億円の特別利益を計上する見込みと記載されています(出典:株式会社トクヤマ 2026年10月1日公表資料)
手順は、まず受け皿となる完全子会社を設立し、会社分割で事業を移し、その株式を譲渡する形です。
中小企業の経営者は、どう読むか
事業を切り出すために、受け皿の会社を作ってから売っています。カーブアウトの定型の手順です。
売って大きな利益が出ています。帳簿に載っている金額より高く売れた、ということです。
逆に、簿価を下回れば損が出ます。同じ売却でも、どちらに振れるかは帳簿の作り方で変わります。
中小企業でも、一部の事業だけを譲るときは同じ順番になります。移す範囲を契約で決めます。
買い手の名前が、譲渡後の商号に入っています。看板の掛け替えは、取引の一部として先に決まっています。