メイホーホールディングスは2023年10月12日、子会社である株式会社メイホーエクステックが今田建設ホールディングス株式会社の株式を取得することを取締役会で決議したと公表しました。買い手から見れば孫会社化にあたります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社メイホーホールディングス(7369・東証グロース・名証ネクスト) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 今田建設ホールディングス株式会社の株主(エンデバー・ユナイテッド投資事業有限責任組合が100.0%を保有する投資ファンド) |
| 譲渡対象 | 今田建設ホールディングス株式会社(子会社に今田建設株式会社)(経営管理業務(子会社は建設業。大阪メトロを中心とした鉄道工事および官公庁・民間の建築工事)) |
| 所在地 | 大阪府大阪市浪速区 |
| 手法 | 株式譲渡。買い手の100%子会社である株式会社メイホーエクステック(中間持株会社)が株式の100%を取得し、買い手から見れば孫会社となる |
| 対価 | 普通株式2,700,000千円、アドバイザリー費用等(概算額)115,000千円、合計(概算額)2,815,000千円(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料) |
| 日程 | 2023年10月12日 取締役会決議・株式譲渡契約締結(予定)/2023年10月31日(予定) 借入実行/2023年11月1日(予定) 株式譲渡実行 |
取得株式数は31,000株(議決権31,000個)で、取得前の議決権所有割合は0%、取得後は100%です。取得価額は普通株式2,700,000千円で、アドバイザリー費用等の概算額115,000千円を加えた合計の概算額は2,815,000千円です(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料)
売り手はエンデバー・ユナイテッド投資事業有限責任組合で、対象会社の株式を100.0%保有していました。同組合は2016年3月31日組成の有限責任組合で、出資の総額は227億円(組合員の出資約束金額の総額)です。出資者の概要は「情報を入手できなかった為、非開示」と記載されています(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料)
対象会社は2018年8月27日設立、所在地は大阪府大阪市浪速区、資本金は900万円で、経営管理業務を行っています。2022年12月期は連結売上高3,226,023千円、連結営業利益239,301千円、親会社株主に帰属する当期純利益133,555千円、連結純資産2,410,497千円です(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料)
対象会社の子会社である今田建設株式会社は1972年4月1日設立、資本金4000万円で建設業を営んでいます。同社は1891年に大阪府大阪市浪速区で創業され、130年を超える業歴を持ち、大阪メトロを中心に鉄道工事および官公庁、民間の建築工事を受託していると記載されています(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料)
買い手は、株式の取得資金と関連する諸費用の支払いに充てるため、シンジケートローンによる資金の借入れを実施することも決議しました。借入金額は27億円、借入実行日は2023年10月31日(予定)、借入期間は10年、返済方法は元金均等返済、担保等の状況は無担保・特定債務保証です。アレンジャー兼エージェントはみずほ銀行で、参加金融機関は大垣共立銀行、十六銀行、百五銀行、名古屋銀行、三十三銀行です(出典:株式会社メイホーホールディングス 2023年10月12日公表資料)
買い手は、取得する子会社が建設事業傘下の企業を管理・指導する中間持株会社であり、その傘下4社との強みを融合することで、人材の交流や建設現場での施工ノウハウの技術共有が実現できると記載しています。当期の業績への影響は精査中としています。
出典: 株式会社メイホーホールディングス「当社子会社による今田建設ホールディングス株式会社の株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ」(2023年10月12日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は投資ファンドです。ファンドは預かったお金を期限内に返す前提で会社を持つので、いつか必ず売ります。買い手から見れば、出口を探している相手という読み方になります。
百年を超える業歴の会社が、一度ファンドの傘下に入り、そこから事業会社へ渡っています。承継の形は一度で決まらず、何段かに分かれることがあります。
買い手は手数料の概算まで分けて書いています。本体の価額と、助言にかかる費用は別のお金です。売り手の側も、手取りを考えるときは自分が払う費用を分けて数えます。
買収の資金は、借入でそろえています。自己資金だけで買える案件ばかりではありません。
借入は一行ではなく、複数の銀行がまとまって出しています。額が大きくなると、一行では背負いきれないためです。
借入の実行日が、株式の受け渡しの前日に置かれています。お金が用意できていないと引き渡せないので、日程は資金の流れに合わせて組みます。
買い手は、持株会社をはさんで建設会社を並べる形を取っています。同じ業種の会社を続けて買う会社では、受け皿の作り方があらかじめ決まっています。
売り手が法人のときは、価額が開示されやすくなります。個人が売り手だと、手取りが読まれるため非開示になることが多くあります。