三井松島ホールディングスは2023年11月10日、株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングス(JCH)の株式を取得して子会社化することを公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)三井松島ホールディングス株式会社(1518・)
譲渡(売り手)株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングスの株主(ライジング・ジャパン・エクイティ第二号投資事業有限責任組合が97.1%を保有)
譲渡対象株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングス(JCH)(グループの経営管理(傘下3社で産業用ローラーチェーン及びコンベヤチェーンの製造・販売等))
所在地東京都千代田区
手法株式譲渡(議決権の50.1%を取得して子会社化)。買収資金は全額を手元現預金で手当てする予定
対価4,333,619,217円(契約に定める価格調整を反映させる前の金額)
日程2023年11月10日 取締役会決議・契約締結/2023年12月8日(予定) 株式譲渡実行

取得株式数は28,156株(議決権28,156個)で、取得前の議決権所有割合は0%、取得後は50.1%です。取得価額は4,333,619,217円で、開示資料は契約に定める価格調整を反映させる前の金額であると注記しています(出典:三井松島ホールディングス株式会社 2023年11月10日公表資料)

開示資料は、売り手である投資事業有限責任組合が、株式譲渡実行日から90日後の日以降5年が経過する日までの間、買い手に対して、本株式取得後に継続保有する株式を買い取ることを請求する権利(プットオプション)を有していると注記しています

対象会社は2022年4月1日設立、所在地は東京都千代田区、資本金は80百万円の持株会社で、傘下に3社を擁して産業用ローラーチェーン及びコンベヤチェーンの製造・販売等を展開しています。持株比率はライジング・ジャパン・エクイティ第二号投資事業有限責任組合が97.1%です(出典:三井松島ホールディングス株式会社 2023年11月10日公表資料)

対象会社の2023年3月期は連結純資産6,023百万円、連結総資産14,067百万円です。2021年3月期と2022年3月期の数値は記載されていません(出典:三井松島ホールディングス株式会社 2023年11月10日公表資料)

買収資金は全額を手元現預金により手当てする予定です。買い手は、2018年11月に策定した中期経営計画に沿って非石炭生産事業へ積極的に投資していく方針を掲げており、本件もその一環であると記載しています。

開示資料は、傘下のグループが創業以来110年以上にわたり国内外の顧客から信頼を獲得してきたと記載しています。

出典: 三井松島ホールディングス株式会社「株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングスの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年11月10日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

過半を少し超える割合で止めています。売り手のファンドは、残りを持ち続けます。

その残りについて、売り手が「買い取ってくれ」と請求できる権利を持っています。期間も決まっています。ファンドが相手のときは、残した持分をいつどう引き取るかまで先に決めるのが普通です。

買い手の側から見ると、将来の買い取りが条件に組み込まれている取引です。一度目の代金だけで総額を測ると見誤ります。

価額が「価格調整を反映させる前の金額」と明記されています。引き渡しの日の資産や負債の状況で、最終の金額が動きます。中小企業の譲渡でも、何を調整するかは契約に書き切ります。

設立は新しいのに、傘下の事業は百年以上続いていると書かれています。会社の設立年と、事業の歴史は別です。

買収の資金は手元の現預金で手当てするとしています。借入を使わない取引では、資金の手当てを待たずに日程を組めます。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。