FDKは2023年12月1日、包頭三徳電池材料有限公司(BSBM)の出資持分を取得して子会社化することを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | FDK株式会社(6955・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社三徳(対象会社の持分94.4%を保有) |
| 譲渡対象 | 包頭三徳電池材料有限公司(BSBM)(電池材料、希土合金の生産と販売ほか) |
| 所在地 | 中華人民共和国内蒙古自治区包頭市 |
| 手法 | 出資持分の取得(三徳の出資持分のすべて94.4%を取得して子会社化) |
| 対価 | 52,866,500人民元相当額の円貨(1,089百万円。開示資料は1人民元=20.61円・2023年11月末レートで換算した参考値と注記) |
| 日程 | 2023年12月1日 取締役会決議日・出資持分譲渡契約締結日/2024年2月下旬(予定) 持分譲渡効力発生日 |
異動前の出資持分は0%、取得持分は94.4%(売り手の出資持分のすべて)で、異動後の出資持分は94.4%です。取得価額は52,866,500人民元相当額の円貨(1,089百万円)で、開示資料は1人民元=20.61円(2023年11月末レート)で換算した参考値と注記しています(出典:FDK株式会社 2023年12月1日公表資料)
対象会社は2001年2月15日設立、所在地は中華人民共和国内蒙古自治区包頭市、資本金は56百万人民元(1,154百万円)で、電池材料、希土合金の生産と販売などを行っています。大株主および持分比率は売り手が94.4%、もう1社が5.6%と記載されています(出典:FDK株式会社 2023年12月1日公表資料)
対象会社の純資産は87百万人民元(1,801百万円。2022年12月期)と記載されています(出典:FDK株式会社 2023年12月1日公表資料)
開示資料は、買い手が売り手を通じて対象会社の製品を購入していること、ニッケル水素電池事業の基盤強化には主要原材料である水素吸蔵合金の安定確保が必要であることを記載しています。
開示資料は、本出資持分取得により2024年3月期第4四半期連結会計期間において負ののれん発生益として約5億円の特別利益が見込まれるとし、金額は精査中としています(出典:FDK株式会社 2023年12月1日公表資料)
出典: FDK株式会社「持分取得(子会社化)および特別利益の発生に関するお知らせ」(2023年12月01日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
払う金額が、相手の純資産より小さくなっています。差額は買った側の利益として決算に出ます。
この形は中小企業の譲渡でも起きます。帳簿上の資産より安く買えるのは、将来の稼ぎに不安があると評価されたときです。
売り主の側から見ると、純資産を下回る値段で手放したことになります。なぜその水準になったのかを、交渉の中で確かめておきます。
買い手は、もともとこの会社の製品を仕入れていました。材料を安定して確保するために、作っている会社そのものを持つ形です。
仕入先を買うという考え方は、材料の値段や供給が読めない業種では現実的な選択になります。
海外の会社なので、通貨の換算が入ります。開示資料も、どの時点のレートで換算した参考値かを明記しています。
契約から効力の発生まで三か月近くあります。国をまたぐ手続きは時間がかかります。