タダノは2023年12月14日、長野工業株式会社の株式を取得して子会社化することを公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社タダノ(6395・)
譲渡(売り手)長野工業株式会社の株主(投資事業有限責任組合2者。持株比率84.7%・15.3%)
譲渡対象長野工業株式会社(建設機械・特殊車両、無線・電装装置の開発設計・製造・販売)
所在地長野県千曲市
手法株式譲渡(議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)
対価非開示(開示資料は、守秘義務により非開示とするとしたうえで、軽微基準範囲内となると記載)
日程2023年12月14日 決定日・契約締結日/2024年2月1日(予定) 株式譲渡実行日

取得株式数は22,201株で、異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、異動後は22,201株(議決権所有割合100.0%)です(出典:株式会社タダノ 2023年12月14日公表資料)

取得価額は非開示です。開示資料は、守秘義務により非開示とするとしたうえで、軽微基準範囲内となると記載しています。

対象会社は1968年12月設立、所在地は長野県千曲市、資本金は5,000万円で、建設機械・特殊車両、無線・電装装置の開発設計・製造・販売を行っています。大株主および持株比率は投資事業有限責任組合2者が84.7%、15.3%と記載されています(出典:株式会社タダノ 2023年12月14日公表資料)

対象会社の売上高は2020年12月期2,981百万円、2021年12月期3,953百万円、2022年12月期5,619百万円、営業利益は同じ順に▲73百万円、26百万円、212百万円と記載されています(出典:株式会社タダノ 2023年12月14日公表資料)

開示資料は、対象会社が高所作業車の製造会社であり、自走式のクローラ高所作業車において日本国内のトップメーカーであること、買い手グループはトラック架装式の高所作業車を製造しており国内で3割超のシェアを獲得しているが、対象会社の製品は買い手が提供できていない製品カテゴリに属することを記載しています

出典: 株式会社タダノ「子会社の異動を伴う株式取得に関するお知らせ」(2023年12月14日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売り主が投資のためのファンドです。期限を区切って持つ株主なので、売る意思が最初からあります。

こうした株主が入っている会社は、次の持ち主を探す段階に必ず来ます。買い手から見れば、話が始めやすい相手です。

中小企業の経営者にとっても、外部から出資を受けるときはこの先を考えておく論点になります。誰に、いつ、どう引き継ぐのかです。

対象会社は三期のあいだに売上が倍近くになり、営業の損益も赤字から黒字へ転じています。伸びている時期に持ち主が変わる形です。

買い手が挙げている理由は、自社が作っていない種類の製品を持っていることです。重なっていない相手を選ぶと、取り合いになりません。

決定と契約が同じ日で、引き渡しは一か月半後です。年の区切りに合わせた日程になっています。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。