ラストワンマイルは2024年1月12日、株式会社プレミアムビジネスサポートの株式を取得して子会社化することを公表しました。開示資料は、買い手と買い手の主要株主である株式会社プレミアムウォーターホールディングスが2022年7月に資本業務提携を締結して以降、事業上の連携を強化していると記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ラストワンマイル(9252・東証グロース市場) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社プレミアムウォーターホールディングス(買い手の主要株主) |
| 譲渡対象 | 株式会社プレミアムビジネスサポート(企業の管理業務全般のコンサルティング及び運営に関する請負業務) |
| 所在地 | 東京都渋谷区神宮前 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100%を取得。買い手の主要株主である株式会社プレミアムウォーターホールディングスから取得する) |
| 対価 | 取得価格は普通株式30百万円、アドバイザリー費用は「-」、合計30百万円。対象会社は2023年9月に設立された企業であり、株価算定には簿価純資産法を採用したと記載 |
| 日程 | 2024年1月12日 取締役会決議日・株式譲渡契約締結日/2024年3月1日 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0%)、取得株式数は600株(議決権の数600個・発行済株式数に対する割合100%)、異動後は600株(議決権所有割合100%)です。取得価格は普通株式30百万円、アドバイザリー費用は「-」、合計30百万円で、対象会社が2023年9月に設立された企業であることから株価算定には簿価純資産法を採用したと記載されています(出典:株式会社ラストワンマイル 2024年1月12日公表資料)
対象会社は、所在地が東京都渋谷区神宮前、事業内容が企業の管理業務全般のコンサルティング及び運営に関する請負業務、資本金が3,000万円(2023年9月末現在。総資産・純資産も資本金と同額)、設立年月日が2023年9月20日です。大株主及び持株比率は株式会社プレミアムウォーターホールディングスが100%と記載されています。新設法人のため直近事業年度の経営成績及び財政状態はないとされています(出典:株式会社ラストワンマイル 2024年1月12日公表資料)
開示資料は、当事会社間の人的関係として、対象会社の代表取締役が買い手の取締役を兼務していることを記載しています。資本関係・取引関係については記載する事項はないとされています。
株式取得の相手先である株式会社プレミアムウォーターホールディングスは、所在地が山梨県富士吉田市、事業内容がミネラルウォーターの宅配事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する業務、設立年月日が2006年10月13日、資本金が4,551百万円、純資産が17,567百万円、総資産が47,042百万円(いずれも2023年3月末時点)です(出典:株式会社ラストワンマイル 2024年1月12日公表資料)
日程は、取締役会決議日と株式譲渡契約締結日が2024年1月12日、株式譲渡実行日が2024年3月1日です。本件により対象会社は買い手の連結子会社となる見込みで、2024年8月期の連結業績に与える影響は現在精査中と記載されています。
出典: 株式会社ラストワンマイル「株式会社プレミアムビジネスサポートの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月12日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は、買い手の主要株主です。親子ではないものの、資本でつながった相手との取引です。
さらに、対象会社の代表取締役が買い手の取締役を兼務していると書かれています。売る側と買う側に同じ人が関わる形です。
こうした取引では、値段の決め方を外から確かめられる形にしておくことが要ります。身内だけで決めた取引ではない、と示すための手当てです。
中小企業でも、親族や自分の資産管理会社との売買では同じ論点が出ます。第三者との取引と同じ条件かを示せるようにします。
値段は簿価の純資産で置いています。設立から数か月の会社なので、過去の利益が無く、これが拠り所になります。
資本金と総資産と純資産が同じ額です。まだ何も動いていない会社の姿が、そのまま数字に出ています。
買っているのは事業の実績ではなく、管理業務を担う体制です。何を引き継ぐのかが、人と業務の側にあります。
アドバイザリー費用の欄が空欄です。誰にいくら払ったのかも、取得にかかる費用の一部として見られます。