マキヤは2024年1月24日、株式会社ユージュアル及び株式会社PEAKS&TREESの株式の取得(子会社化及び孫会社化)を公表しました。開示資料は、買い手が総合ディスカウント店・食品スーパー・リユースショップ等を静岡県・神奈川県・埼玉県・山梨県に合計103店舗展開していること、対象会社グループがインターネットモールにおいてEC事業を展開していることを記載しています(出典:株式会社マキヤ 2024年1月24日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社マキヤ(9890・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象2社の株主(個人3名が各33.3%ずつ保有) |
| 譲渡対象 | 株式会社ユージュアル・株式会社PEAKS&TREES(総合EC小売及び自社商品の企画・販売(ユージュアル)/通信販売業(PEAKS&TREES)) |
| 所在地 | 東京都台東区駒形(ユージュアル)・東京都板橋区南常盤台(PEAKS&TREES) |
| 手法 | 株式譲渡(2社の議決権所有割合をいずれも100.0%取得。ユージュアルの子会社が孫会社となる) |
| 対価 | 取得価額は、売主らが個人であり株式譲渡契約における守秘義務により開示を控えると記載。外部専門家による株式価値評価(DCF法等の手法によるもの)を参考に買い手内で検討のうえ、双方協議して決定したと記載 |
| 日程 | 2024年1月24日 取締役会決議日・契約締結日/2024年2月26日(予定) 株式譲渡実行日 |
ユージュアルは取得株式数が1,500株(議決権の数1,500個)、異動後が1,500株(議決権所有割合100.0%)です。PEAKS&TREESは取得株式数が1,200株(議決権の数1,200個)、異動後が1,200株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は、売主らが個人であり株式譲渡契約における守秘義務により開示を控えるとされ、外部専門家による株式価値評価(DCF法等の手法によるもの)を参考に買い手内で検討のうえ双方協議して決定したと記載されています(出典:株式会社マキヤ 2024年1月24日公表資料)
ユージュアルは、所在地が東京都台東区駒形、事業内容が総合EC小売及び自社商品の企画・販売、資本金が150万円、設立年月日が2007年7月6日です。大株主及び持株比率は個人3名が各33.3%(それぞれ3分の1ずつ保有)と記載されています(出典:株式会社マキヤ 2024年1月24日公表資料)
ユージュアルの純資産は2021年3月期△174百万円、2022年3月期△19百万円、2023年3月期108百万円、総資産は同じ順に334百万円、533百万円、597百万円、売上高は3,152百万円、5,571百万円、5,943百万円、営業利益は33百万円、222百万円、155百万円と記載されています。なお2021年3月期はECサイトの手数料控除後の金額を売上高に計上していたが、2022年3月期より手数料控除前の金額を売上高に計上し手数料は販売費及び一般管理費に計上していると記載されています(出典:株式会社マキヤ 2024年1月24日公表資料)
PEAKS&TREESは、所在地が東京都板橋区南常盤台、事業内容が通信販売業、資本金が120万円、設立年月日が2022年3月24日で、大株主及び持株比率は同じ個人3名が各33.3%です。財務数値は僅少であり重要性が乏しいことから経営成績及び財政状態は記載していないとされています(出典:株式会社マキヤ 2024年1月24日公表資料)
開示資料は、ユージュアルの傘下に通信販売業を行う孫会社が複数あることを記載しています。いずれも財務数値が僅少であること、または当連結会計年度に設立された法人であることから、経営成績及び財政状態の記載はないとされています。
日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年1月24日、株式譲渡実行日が2024年2月26日(予定)です。当連結会計年度に与える影響は軽微と記載されています。
出典: 株式会社マキヤ「株式の取得(子会社化及び孫会社化)に関するお知らせ」(2024年01月24日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
株主が三人で、それぞれ三分の一ずつ持っています。誰か一人では決められない形です。
全部を買うには三人の合意が揃う必要があります。持ち分が同じだと、一人が反対しただけで止まります。
中小企業の承継では、この持ち方がいちばん厄介です。誰が決めるのかを先に整えておく論点になります。
対象会社は最初の期に純資産がマイナスで、三期目に戻しています。直前の一期だけを見ると、この動きは見えません。
売上の計上の仕方を期の途中で変えたと書かれています。同じ会社の数字でも、並べ方が変わると比べられません。
こうした変更は、買う側が必ず確かめる点です。伸びたのか、数え方が変わったのかで、意味が違います。
下にある会社の数字は、僅少で重要性が乏しいとして載せていません。器の数と、中身の大きさは別です。
買い手は店舗の小売で、買う相手はECです。売り方の違う相手を取り込む形です。