ミネベアミツミは2024年2月9日、株式会社ツバキ・ナカシマが運営するボールねじ及びボールウェイの製造及び販売事業を新設分割して設立予定である新会社の全株式を取得し子会社化することを決定し、同日付で分割会社と株式譲渡契約を締結したと公表しました。開示資料は、ボールねじ及びボールウェイを買い手が現在製造していないこと、本件を通じた製品ポートフォリオの充実を志向していることを記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)ミネベアミツミ株式会社(6479・東証プライム)
譲渡(売り手)株式会社ツバキ・ナカシマ
譲渡対象TNリニアモーション株式会社(株式会社ツバキ・ナカシマが新設分割により設立予定の会社)(ボールねじ及びボールウェイの製造及び販売事業)
所在地奈良県葛城市尺土
手法新設分割により設立される会社の株式取得(議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)
対価取得価額は当事者間の守秘義務により非開示と記載
日程2024年2月9日 本株式譲渡契約締結日/2024年12月10日(予定) 会社分割による新設会社の設立日・株式譲渡実行日(新設会社の設立は、分割会社から新設会社に対する台湾子会社の株式の承継に必要な台湾の当局の承認を条件とすると記載)

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0.0%)、取得株式数は1株(議決権の数1個)、異動後は1株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は当事者間の守秘義務により非開示とされています(出典:ミネベアミツミ株式会社 2024年2月9日公表資料)

対象会社は、所在地が奈良県葛城市尺土、事業内容がボールねじ及びボールウェイの製造及び販売事業、資本金が100万円、設立年月日が2024年12月10日(予定)で、大株主は株式会社ツバキ・ナカシマが100%と記載されています。新設分割により設立される予定であるため直近事業年度の記載はないとされています(出典:ミネベアミツミ株式会社 2024年2月9日公表資料)

開示資料は、対象事業が1959年に日本で初めてボールねじを生産販売した歴史と長年にわたり蓄積したノウハウに裏付けられた技術力を有していると記載しています。

日程は、本株式譲渡契約締結日が2024年2月9日、会社分割による新設会社の設立日と株式譲渡実行日が2024年12月10日(予定)です。新設会社の設立は、分割会社から新設会社に対する台湾子会社の株式の承継に必要な台湾の当局の承認を条件としており、手続の遅延その他の理由によりスケジュールの変更が生じた場合には両社で別途協議のうえ変更することがあると記載されています。

買い手との資本関係・人的関係・取引関係、関連当事者への該当状況は、いずれも記載すべき事項がないとされています。

出典: ミネベアミツミ株式会社「株式会社ツバキ・ナカシマの新設分割会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月09日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

会社の中にある事業を、いったん新しい会社に切り出してから、その株式を買う形です。

契約を結んだ日から、株式を受け取る日まで十か月あります。切り出す手続きに時間がかかるためです。

待つ理由として、海外の子会社を移すのに現地の当局の承認が要ることが挙げられています。

中小企業でも、海外に子会社や資産があると同じことが起きます。国をまたぐ分だけ日程が伸びます。

取得する株式が一株だけです。新しく作る会社なので、株式の数は後から意味を持ちません。

値段は守秘義務で出していません。買う対象が事業そのものなので、金額は事業の値段ということになります。

買う側は、その製品を自社では作っていないと書いています。足りない品揃えを買って埋める形です。

六十年以上続いてきた事業です。長く続いた事業ほど、設備と人と取引先の引き継ぎが論点になります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。