オービスは2024年2月16日、寿鉄工株式会社の株式取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社が1946年に個人創業し1958年に法人改組して設立から66年の業歴を有すること、中国地方の大手ゼネコンを中心に製品を安定供給し鉄骨加工及び鋼構造物工事業において安定した取引を継続していることを記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社オービス(7827・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人2名。持株比率53.8%・46.2%) |
| 譲渡対象 | 寿鉄工株式会社(鉄骨加工及び鋼構造物工事業) |
| 所在地 | 鳥取県米子市夜見町 |
| 手法 | 株式譲渡(所有割合100%・議決権所有割合100%を取得して子会社化) |
| 対価 | 取得価額は相手先の要請により開示を控えると記載。外部専門家等における適切なデューデリジェンスを実施し双方協議のうえ妥当な価格を算出して決定したとされ、取得価額は軽微基準の範囲内と記載 |
| 日程 | 2024年2月16日 取締役会決議日/2024年2月20日(予定) 株式譲渡契約日/2024年3月5日(予定) 株式譲渡実行日 |
取得株式数は2,344株(所有割合100%・議決権所有割合100%)、異動後も2,344株です。取得価額は相手先の要請により開示を控えるとされ、外部専門家等における適切なデューデリジェンスを実施し双方協議のうえ妥当な価格を算出して決定したと記載されています。あわせて取得価額は軽微基準の範囲内であるとされています(出典:株式会社オービス 2024年2月16日公表資料)
対象会社は、所在地が鳥取県米子市夜見町、事業内容が鉄骨加工及び鋼構造物工事業、資本金が30,000千円、設立年月日が1958年6月18日です。大株主及び持株比率は個人2名が53.8%・46.2%と記載されています(出典:株式会社オービス 2024年2月16日公表資料)
対象会社の純資産は2021年9月期413,898千円、2022年9月期357,202千円、2023年9月期419,267千円、総資産は同じ順に769,154千円、822,706千円、1,038,846千円、売上高は263,601千円、236,951千円、899,206千円、営業利益は△27,857千円、△60,002千円、60,817千円と記載されています(出典:株式会社オービス 2024年2月16日公表資料)
買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。
日程は、取締役会決議日が2024年2月16日、株式譲渡契約日が2024年2月20日(予定)、株式譲渡実行日が2024年3月5日(予定)です。本株式の取得により2024年10月期から対象会社は買い手の連結対象会社となる予定で、これにより2024年10月期から連結決算へ移行すると記載されています。
出典: 株式会社オービス「寿鉄工株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月16日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売上が直前の期に四倍近くに伸び、赤字から黒字に転じています。何が起きたのかを分けて見るところです。
工事を請け負う会社では、大きな案件の計上時期で売上が大きく動きます。一期だけで判断しない理由がここにあります。
株主が二人で、ほぼ半分ずつ持っています。全部を動かすには二人の合意が揃う必要があります。
値段は出していませんが、開示が要らない大きさだと書いています。規模の程度だけを示す形です。
買い手はこの取得をきっかけに連結決算へ移ると書いています。会社を一つ買うと、決算の作り方まで変わります。
鉄骨加工は、国の認定する工場の区分で請けられる仕事が変わります。買う側が見るのは、その区分が引き継げるかです。
個人創業から八十年近い会社です。古い会社には、登記や昔の契約の整理が残っていることがあります。
決議・契約・実行が段階的に分かれています。決めてから結ぶまで、結んでから渡すまで、それぞれ間があります。